意外な記録

V奪回の切り札が炸裂!巨人・高橋由がセ史上初の開幕初球弾
セ・リーグ、横浜2−3巨人、1回戦、巨人1勝、30日、横浜)出た!! セ・リーグ史上初の『開幕初球弾』!! 07年巨人の1番・高橋由伸外野手(31)が、30日の横浜戦(横浜)で一回に初球ホームラン。脳梗塞(こうそく)からの復帰後、初めてビジター球場を訪れた長嶋茂雄終身名誉監督(71)を喜ばせた。チームもヨシノブの一発を含む3本塁打で快勝。V奪回へ好スタートを切った。
V奪回スタートを告げる号砲が鳴った。午後6時15分。プレーボールと同時に全国の野球ファンの度肝を抜いた。高橋由が横浜・三浦の初球スライダーをガツン! 右中間席へと届く『開幕初球先頭打者本塁打』で、白星発進を呼び込んだ。
「ストライクゾーンにきた球を打とうと思っていました。なにより勝てたことがうれしいね」
クールな男が右手を突き上げた。開幕戦初球先頭打者本塁打は1962年の阪急・衆樹資広(もろき・もとひろ)以来45年ぶり。セ・リーグでは史上初の快挙だ。
「新・開幕男」襲名−。3年連続の開幕弾は、この日訪れた長嶋終身名誉監督(70ー74年)に次いでチーム2人目。大舞台で超人的な活躍を見せたミスターのDNAを引き継いだ。ヨシノブが「なかなかできることではないので、うれしい」と興奮すれば、長嶋さんも「開幕戦の先頭打者で初球をホームランしたバッターなんているの。積極的に打ちにいったところが実に由伸らしい」と大絶賛だ。
振り返れば15日のヤクルト戦。チームの懸案だった1番に脇谷、亀井ら若手を試してきた原監督が『1番・高橋由』という切り札を投入した。高橋は「自分自身どうすればいいか戸惑った」が、原監督から「オレはおまえでいく!」と直接伝えられ「積極的に打っていこう」と自分のスタイルを貫いた。
過去2年は右肩痛など出場は100試合に届かなかった。キャンプでは用具メーカーに頼んで作った1200グラムの超重量マスコットバットで、連日約1000スイング以上の振り込み。手首への負担が増すためけがのリスクもあったが、その賭けに勝った。ひ弱なイメージを一新。原監督の求める「強い選手」に変身したのだ。
四回には李とゴンザレスが2者連続アーチ。初の開幕投手の内海が粘投し、八回から林−豊田が完全リリーフで逃げ切った。「自分のなかでは、出るんじゃないかと予想はしていた。いいスタートが切れた」と原監督。理想的な展開で今季初勝利をつかんだ。
「よくても悪くても今年は結果を残すしかない。まだ1試合終わっただけ」。かつてミスターが“ウルフ”と呼んだどん欲な目を蘇らせた高橋を先頭に、原巨人が力強く第一歩を踏み出した。
サンケイスポーツ - 3月31日8時1分)

セントラルリーグは誰もやったことがなかった・・・というのが意外です。
とっくに誰かがやっているだろうと思っていたもので・・・。