背番号が52とは知らなかった。

桑田フリー打撃初登板で首位打者斬り…首脳陣絶賛
パイレーツの桑田真澄投手(38)が移籍後、初めてフリー打撃に登板。昨年のナ・リーグ首位打者サンチェスら6打者に対して30球を投げ、サク越えなし、安打性の当たりはわずか2本で、ゴロで打ち取る持ち味の投球を披露した。「何も期待していなかった」という首脳陣も、この内容にはア然。“ミスター内野ゴロ”として、開幕メジャーに近づいた。
186センチのヘルナンデスが打席でのけぞり、腰が砕けた。桑田のカーブは、ストライクゾーンで構えていた捕手・パウリーノのミットを鳴らした。打撃ケージの周りで見守っていた首脳陣からは「ワーォ」という感嘆の声が上がった。ベテラン右腕は、マウンドで親指を立てて応えた。
初めて実戦形式のマウンドに立った。フリー打撃練習での登板は、打球が当たる危険を回避するため、通常は投手の前にL字形のネットが置かれる。が、桑田は「嫌いだから」と拒否した。「ネットがあれば、球種を言って(打者に)打たせるようにするんだろうが、彼の場合、それがなかった。球種が分かっていれば対応できたさ」ヘルナンデスはこう負け惜しみを言った。「試合では何(の球)が来るのか、分からないのが普通でしょ」桑田はこう受けて余裕を見せた。
相手が誰だろうと関係なかった。昨季のナ・リーグ首位打者サンチェスを迎えても、自然体で投げた。内角高めのツーシームで打球を詰まらせる。スライダーを打ち返されると、打球に素早く反応、投ゴロに仕留めた。「さすがベテラン、と感じた。投球術があるし、コントロールがいい」サンチェスはこうたたえた。
右打者にはシュートの後、外角直球でゴロに打ち取り、宝刀・カーブでのけぞらした。「配球も単調だったし、ガンガンやられると思った」桑田はこう言うが、サク越えは1本もない。「球が滑る」と振り返るように、ボール球が12球あったが、打たせた12球のうち、6球が内野ゴロだった。「今日は何も期待していなかったが、彼の目的はゴロを打たせること。良かった」とコルボーン投手コーチは“ミスター内野ゴロ”を称賛。巨人でプレー経験のあるマント打撃コーチは「打者が彼のツーシームを嫌がっているのが分かった」と新球に太鼓判を押した。
「カーブとツーシームが使えるというメドが立った。ゴロを打たせたから本当、うれしい。これからの試合に向け、第一歩を踏み出した段階」桑田は少年のような笑顔を見せた。“オールドルーキー”が、その実力を見せつけた。
(スポーツ報知 - 2月25日8時0分)

調子いいんですかね。