景気がいいのは一部の人だけ

「師走」景気拡大いずこへ 歳末のアメ横天神橋筋
統計では戦後最長の好景気。景気の持続策として、日銀は金利を上げる腹づもりとも。だったら、街の景気最前線の光景はさぞかし活況をていしていると思いきや…。東京と大阪の庶民の繁華街を歩いた。

師走の東京でもっともにぎわっているはずの上野・アメ横商店街。26日は、雨にたたられたせいもあって客足はイマイチ。

普通の商店街に比べればにぎわっているとはいえ正月の買い出しに来た客は少なく、むしろ目立つのは外国人。

「アメニモマケズ、カズノコ500円!!」

店員の威勢のよいダミ声も心なしかむなしい。ノリや乾き物を販売する松嶋時雄さん(65)は、「これでは商売あがったり」。

「いざなぎ」を超えたとされる景気にも、「売れ行きは去年と同じ。ぜんぜん実感ない」とばっさり。「底辺まで景気の良さが伝わっていない。恩恵を受けているのは一部上場企業だけじゃないの!?」

正月の食材を買い出しにきた鈴木紀子さん(63)は、「年金で暮らしているが、最近の支給額をみて少なさに驚いた。生活費を切りつめないと」と心配顔だ。

一方、店頭価格で5000円する中トロの塊を1000円にまで値引きし、多くの客を集めていたのは鮮魚店の店員、平田功さん(45)。価格高騰が懸念されるマグロについては、「値段は少し上がっているけど売れ行きは変わらない」と動じる様子はない。理由を聞くと、「だってガソリンも上がったからといって買わないということはないでしょ」ときっぱり。

大阪。約600店が軒を連ね、全長2・6キロと「日本一長い商店街」で知られる天神橋筋商店街大阪市北区)。23、24日の週末には客足が20%ほど伸びたが、そのままは消費につながっていないようだ。

シューズショップタダナワの店主は、「人通りは多いが、買う人は少ない」とため息。高級品の売れ行きが不振で、最盛期に30店以上あった靴店も半減したという。

商店街の一角では、天神橋3丁目商店街振興組合がイベントスペース「天3おかげ館」を設置。臨時の寝具店を出店したマルキ京阪の平田秀夫さんは「ここ3年、年末に出店し、なじみも増えてきた」と今後に期待をかけていた。

店主らの話だと、年末年始にスーパーなどが平常営業を始めていることも、客足が遠のいている一因となっているようだ。
(フジサンケイ ビジネスアイ - 12月27日8時32分)

だーから、ごく一部上場企業のプチバブルって書いてるじゃんねー。
これで証明されたということですか(苦笑)