利用者には切実だよね。

御茶ノ水駅>大学病院集中…バリアフリー対策で署名活動
大学病院などが集中するJR東日本御茶ノ水駅(東京都千代田区)構内の「バリアフリー対策」を望む署名活動が、近隣の病院に勤務する医師の呼び掛けで始まった。同駅にはエスカレーターもエレベーターもなく、「病人には『地獄』の駅」とも呼ばれている。来年3月末までに10万人分の署名を集め、JR東日本に提出するという。

同駅の近くには順天堂医院、東京医科歯科大付属病院、日本大病院など大学病院のほか、総合病院も集まる。JR線を使う人も多いが、体調の悪い患者が駅の階段で苦労する話を聞き、順天堂大学の斉藤光江助教授(乳腺科)らが今月1日から署名を始めた。順天堂医院の外来患者は1日約4000人に上る。すでに署名は2000人を超えており、他の病院にも協力を呼びかける予定だ。
JR吉祥寺駅から中央線で通院する女性(42)は、膠原(こうげん)病で両ひざに人工関節を入れている。駅の階段は、手すりにしがみつき、つえをついて上り下りする。「署名活動を聞き、『うれしい!』と叫んだ。もう無理だろうと、あきらめていたから」と話す。乳がん抗がん剤治療で通院している女性(82)は「階段が狭いし急。年寄りがゆっくり歩くと迷惑では、と感じる。エスカレーターがあれば、もっと気楽に通院できる」と言う。
2000年に高齢者や身体障害者の移動の円滑化を目指す「交通バリアフリー法」が施行され、乗降客5000人以上の鉄道駅は、原則として10年までにバリアフリー化しなければならない。中央線と総武線が停車する御茶ノ水駅の乗降客は、1日約20万人とみられる。
JR東日本は「周辺には病院が多く、ニーズの高さは理解している。神田川と、その護岸の土留めに造った壁に挟まれた構造のうえ、ホームが狭く工事しにくいが、10年度末までのエレベーター設置を目指す」と説明している。
斉藤助教授は「前日から近くに宿泊したり、手前の駅で下車してタクシーに乗り換える人もいる。患者の皆さんの切実な声を集め、一日も早いバリアフリーの実現を要望したい」と話している。
毎日新聞 - 12月27日15時2分)

駅も改修費用はかかるから、おいそれとはできないのは事実でしょうが・・・
これだけ大学病院が固まっている場所柄、手を打たないわけにはいかんでしょうに。
改修工事案はすでに動いているようなので、よりよい設備になることを期待します。