GLAYライナーノーツ

桑田佳祐と彼らの接点は皆無。
にもかかわらず、なぜ彼らは呼ばれたのか。
知ってる人は知っていると思うが、彼らは所属していたアンリミテッドレコードと、芸能界の黒幕「だった」バーニングプロダクション相手に訴訟を起こし、「勝ってしまった」。
司法判断による渾身の一撃は、バーニングの弱体化を引き起こしたかわりに、彼ら自身も今後の移籍先と活動場所(ライブといったほうが早いかも知れないが)の制約を受ける。
今年になって移籍先にめどがついたため活動を再開したのだが、いかんせん一度落ちた「筋肉」を取り戻すのは容易なことではない。
そこに「リハビリの」手を差し伸べたのが、桑田のおっさんだった・・・と、こういう構図である。
同時に、桑田のおっさんは、歌う歌すべてから背景の悲しみ・苦悩を消し去ってしまう稀代の楽天的声質の持ち主・TERUの本質的な資質をも看破していたようで・・・


次のミュージシャンが登場するまでの幕間に「桑田さんの盛り上げてくぞコーナー」を展開するのだが、TERUとTAKUROとのコラボレーションは、井上陽水の「少年時代」
意外といっては失礼だが、これが殊の外よかった。
北海道から出てきた4人組のオニイチャンたちの本質は、言ってみれば「縁日でビールと焼き鳥を売っている人のいいテキヤの兄ちゃんの、とても歌のうまい人」版なのだ。
もともと気のいい人たちだが、デビューにYOSHIKIの力を利用することになり、その後佐久間プロデュースで売れることになるが、もう少し「気のいい人」を前面に出してもええんじゃなかろうか。
それは同時に、彼らの本質が「ロック」ではなかったことを明らかにしてしまったわけだが・・・


●セットリスト(ネタ元は、mixiより)
1 HOWEVER
2 ROCK'N'ROLL SWINDLE
3 グロリアス
4 夏音
5 ピーク果てしなくソウル限りなく
6 彼女のModern・・・
7 誘惑