国家独立

「あわじ国」独立が決定 ウェブ投票で賛成派圧勝
神戸新聞NEXT 3月21日(月)12時0分)


淡路島に新国家の樹立を−という架空のストーリーを描く兵庫県南あわじ市のPRサイト「あわじ国」が21日、その是非を問うたウェブ投票の結果を発表し、賛成派の圧勝で“独立”が決定した。「官房長官」に就いた同市出身のタレント上沼恵美子さんは動画で「民意を受け、あわじ国の活動をぐいぐい進めます」と喜びを爆発させた。
交流・定住人口増加を狙い、国の地方創生先行型交付金約3千万円を投じ、市制施行記念日の1月11日にサイトを立ち上げた。投票開始までに上沼さんの「独立宣言」をはじめ、奇想天外なアイデアで地元の魅力をアピールする「島の食材」と「観光名所」の動画計3本を配信した。
投票は2月19日に開始。独立派の上沼さんと「大統領」の中田勝久市長、独立反対派の市職員らが動画で「政策論争」に臨んだ。3月13日の締め切りまでに市内外から7902票が寄せられ、賛成5523票、反対2379票で、独立が圧倒的に支持された。
21日の動画「あわじ国国民投票速報」は、両派幹部が固唾(かたず)をのむ中で票数を発表。中田市長は喜びのダブルピースを連発し、悔し涙に暮れる反対派を横目に「世界で一番新しい国ができた。すばらしい独立国家にするため努力する」と意気込んだ。上沼さんはVTR出演し「ぬるーい国にはしませんよ」と最後にくぎを刺した。
今後は本格的な「建国」に向け、観光、宿泊施設や飲食店と連携し特産品開発などに挑戦。活動はウェブ上で随時通知するという。担当者は「“国民”の頑張りをPRするツールにしたい」とする。
インターネットで「あわじ国」と検索。同市食の拠点推進課TEL0799・43・5224

もし惨敗だったらどうなっていたんだろう、これ。