人災は防ぐことができる

80%以上の確率で「居眠り運転」事前検知…京大院生らがシステム開発、製品化へ
産経新聞 3月18日(金)14時56分)


京都大とNTTグループのソフト開発会社「NTTデータMSE」が共同で、居眠り運転を事前に検知するシステムの製品化へ向けた研究開発を進めていることが18日、分かった。早ければ年内にも実用化が可能になるといい、長距離ドライバーやバス運転手などの居眠り防止に役立つことが期待される。
このシステムは、京都大大学院情報学研究科の藤原幸一助教と大学院生の阿部恵里花さんらのグループが開発した。ドライバーの心拍データをリアルタイムで計測して、ワイヤレス通信でタブレット端末などに転送。睡眠の兆候となる心拍の変動を検出できるプログラムで常に監視する。製品化では、心拍センサーを衣服に組み込んだウェアラブル(着用型)の計測装置を活用するという。
睡眠に関係する自律神経の働きは心拍にも影響を与えることから、眠りに落ちる30秒前に兆候を検出できるといい、居眠りを検出した場合はアラーム音などで警告する。
開発チームは、実験を繰り返し、事故につながる可能性のある居眠りを80%以上の確率で事前に検知できたという。
居眠り防止では従来、自動車の座席にセンサーを埋め込むタイプなどが開発され、すでに市販されている装置もあるが、開発チームは「既存の製品より高精度で居眠りを事前に検知できる」としている。
藤原助教は「心拍の変動は、自律神経や呼吸など、さまざまな身体の状態と関係している。データを精密に分析することで、病気の発作の検知など、いろいろな応用が可能だ」と説明。阿部さんは「自分の研究が実際に社会の役に立つことになり、手応えを感じる」と話している。

なさけないかな、自分も何回か反対車線にハンドル切りそうになったことがあるので、あると助かるなぁ。