もはや伝説

MLB】クローザーの座を譲っても上原は球団史上「伝説的なリリーフ投手」
(ベースボールチャンネル 3月1日(火)17時0分)


◆2013年ワールドシリーズ第4戦は最大の見せ場
上原浩治は今季セットアップに回ることが予定されている。
レッドソックスは、2015年オフに球界一のクローザーであるクレイグ・キンブレルを獲得したからだ。
それでもボストンのファンは、彼の伝説的な活躍を語り継ぎ、今年もこれからもそのキャラクターを愛し続けるだろうと、『SBネーション』は報じている。
上原は4月に41歳となるが、「引退は考えていない」とコメントしていることにファンは安どしていると紹介した。
2013年世界一の立役者の一人である上原は、同年のワールドシリーズ第4戦が最大の名場面のひとつとクローズアップ。
カージナルスの一塁走者コルテン・ウォンをけん制で刺してゲームを終わらせたのだ。それはあまりにすばやくネコのようなしなやかな動きで、あやうくテレビカメラも追いつけないほどだった。
実はこの前日に、レッドソックスと上原は三塁手の走塁妨害でサヨナラ負けという後味の悪い負け方をしていただけに、ボストンファンには溜飲を下げる思いだった。
ファンは上原のツイッターも大いに楽しんでいるという。もちろんは日本語のものだが、ボストニアン達は翻訳ソフトを駆使しつつ、顔文字や彼がアップする写真をチェックしている。
◆上原は「伝説的リリーフ投手」の1人
上原を語る際に外せないのが、勝利の儀式だ。


Uehara’s passion for high-fives and the seriousness with which he approaches them immediately endeared him to fans and his teammates alike.
ファンやチームメイトは直ぐに上原の情熱的かつ「ガチ」なハイファイブ(訳者注 日本でいうハイタッチのこと)に魅了された。


ハイファイブが上原のトレードマークとなったのは、2013年5月の敵地で行われたホワイトソックス戦でのことだ。相手打線を3人に切って取った上原は、ダグアウトに戻っても興奮さめやらず、チームメイトにほとんど彼らを張り倒さんばかりの強烈なハイファイブを続々と見舞ったのだ。
そして、上原といえば伝家の宝刀のスプリットだ。記事では、2013-14年にレッドソックスに在籍した捕手のデビッド・ロスのコメントを引用しその威力を表現している。


“Guys will even swing at balls that bounce on the grass sometimes.“
「ワンバウンドするような投球でも、打者はバットを振ってしまうんだ」


そのスプリットを駆使し、2013年にはWHIP0.565を記録しているが、これはMLB史上50イニング以上投げたのべ23635人の投手中ベストであり、レッドソックス史上でも「伝説的リリーフ投手」と評している。


He might not be the closer anymore, but all that means is more opportunities for in-game high-fives. Hopefully, beyond 2016 as well -- we're not ready for Koji to be terrible and unwanted just yet.
彼はもはやクローザーではないかもしれない。あの「ハイファイブ」も(勝利の儀式ではなく)試合中に披露されるのかもしれない。願わくば、2016年を越えても衰えず望まれる存在の上原で居続けてほしい。

41歳で重要戦力ってだけで尊敬に値します。