予期された弱体化

なでしこ、まさかの3失点で黒星発進 前半2失点、大儀見弾で1点返すも…
スポニチアネックス 2月29日(月)21時31分)


リオデジャネイロ五輪アジア最終予選 日本1―3オーストラリア(2016年2月29日 金鳥スタ
女子サッカーリオデジャネイロ五輪アジア最終予選は29日、大阪市内で開幕。4大会連続の五輪出場を目指すなでしこジャパンは、初戦でオーストラリアに1―3で敗れ、まさかの黒星発進となった。
10日間で5試合を戦う過酷なスケジュール。FIFAランク4位の日本に対し、オーストラリアは9位だが、日本が準優勝した昨夏の女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会では準々決勝で対戦し、途中出場のFW岩渕が後半42分に決勝ゴールを決めて1―0で辛勝した相手だ。
たやすく勝てる相手ではない。それが前半から最悪の形となって現れた。日本は前半25分、右クロスをFWデバンナに頭で決められ先制を許すと、不運な形で2点目を失った。佐々木監督が2トップの一角で先発させていたFW大野に代えてFW横山を投入した、そのわずか1分後の前半40分だった。MF阪口の自陣でのパスが主審に当たり、方向が変わったボールを拾われてカウンターに持ち込まれると、最後は走り込んだFWヘイマンにスルーパスを右足で決められた。
前半でまさかの2点ビハインドとなった日本は前半終了間際の47分、MF中島の左から右へのサイドチェンジをMF川澄がつなぐと、オーバーラップしてきたDF有吉が中央へマイナスのパス。これを受けた阪口の右足シュートを、最後は大儀見が左足で押し込んで、1―2で前半を終えた。
前半ロスタイムに大きな1点を挙げた日本は、何とかして追いつきたいところだったが、次の1点が入ったのはオーストラリアだった。後半33分、右クロスをMFゴリーにフリーで頭を合わされて痛恨の3失点目。同39分、佐々木監督は昨年W杯での対戦で決勝ゴールを決めた岩渕に加えて川村も同時投入したが、結局3失点が重くのしかかり、悔しい初戦黒星となった。
大会は6チーム総当たりのリーグ戦形式で行われ、まさかの黒星発進となった日本は3月2日に韓国、4日に中国、7日にベトナム、9日に北朝鮮と対戦。上位2チームがリオデジャネイロ五輪への出場権を獲得する。

日本は弱くなっている。
間違いなく。