失態

陸連の面目丸つぶれ…福士、名古屋ウィメンズ強行出場へ!/マラソン
サンケイスポーツ 2月26日(金)7時0分)


ラソン女子のリオデジャネイロ五輪選考会を兼ねた名古屋ウィメンズマラソン(3月13日、ナゴヤドーム発着)の招待選手が25日、大会主催者から発表され、1月31日の大阪国際で優勝した福士加代子(33)=ワコール=は一般参加選手でエントリーした。日本陸連は回避を要請していたが、福士陣営は強行出場の方針を変えなかった。陸連の面目は丸つぶれだ。
名古屋市内の会見場は異様な雰囲気だった。国内外招待選手のことは、そっちのけ。報道陣の質問は「エリートの部 主な一般競技者」一覧にナンバーカード101番として記載された福士の動向に集中した。
「(福士は)大阪国際ですばらしい走りをした。タイム的にも陸連の派遣設定記録、2時間22分30秒を切っており、選考対象として一番上の存在」。この日、会見の席で日本陸連の酒井勝充強化副委員長は福士陣営をなだめるかのように賛辞を贈り続けた。
大阪国際を2時間22分17秒の好タイムで制し、代表入りが確実視される福士だが、内定をもらったわけではない。昨年の世界選手権(北京)で7位入賞した伊藤舞(31)=大塚製薬=が内定し、残る枠は2。仮に最後の選考会となる名古屋ウィメンズで、日本選手2人が大阪国際の記録を上回れば、福士は五輪切符を逃す可能性もある。そのため、エントリーに踏み切った。
この動きに対し、“待った”をかけたのが陸連サイドだ。トップレベルの大会に短期間で連続出場すれば、けがなどの危険が増す上、五輪の調整に重大な影響を及ぼす可能性がある。
日本陸連の麻場一徳強化委員長が21日、神戸市内の大会で報道陣を前に「(五輪で)メダルを狙える水準に達している。盤石なプロセスを踏んでほしい」と、“内定”とも取れる発言をし、福士に名古屋ウィメンズの出場回避を求めた。
ところが、福士陣営には何ら通知がない。ワコールの永山忠幸監督(56)はこの日、サンケイスポーツの取材に対し、「大会事務局には一般参加でお願いします、と伝えていた。練習はちゃんとやれています」と強行出場を示唆。麻場委員長から今月1日に出場回避を求められて以降、説明はないという。
大会関係者によると、名古屋ウィメンズのスタートは1列に15人が並ぶ。招待選手が優先されるため福士は2列目以降になる。参加者2万1466人の波にのまれる危険性は増すが、「42・195キロを走るわけですから、関係ない」と永山監督は自信をのぞかせる。
ただ、今後の状況次第では福士陣営が軟化する可能性もある。3月13日のレース当日まで動向から目が離せない。

今の陸連にメンツもなにもあったもんじゃないだろう。
曖昧すぎる。