最大の最小

直径9センチのラフレシア=最小の新種発見―フィリピン
時事通信 2月26日(金)11時0分配信


単体の花では世界最大種が知られるラフレシア類で、花の直径が平均9.7センチしかない最小の新種がフィリピン・ルソン島の山で発見された。フィリピン大チームが26日、国際的な植物学誌フィトキーズ電子版に発表した。
ラフレシア類のうち、花の直径が1メートル超の世界最大種は「アルノルディ」。新種は赤褐色の花で、63個を調べたところ直径が6.6〜12.7センチだった。学名は、自然保護に尽力した同国の富豪の妻の名前から「コンスエロアエ」と付けられた。
東南アジアに分布するラフレシア類は葉や茎がなく、つる植物のブドウカズラに寄生する。この新種はルソン島中部の二つの山でしか見つかっておらず、絶滅の危機にあるという。
世界最大種が注目されるラフレシアだが、米ハーバード大などが2007年に発表したDNA解析結果では、ポインセチアなどの小さい花が多いトウダイグサ科に属する。
単体ではなく、小さな花が集まって一つの大きな花に見える植物ではショクダイオオコンニャクスマトラオオコンニャク)が世界最大。ラフレシアと同様に腐臭で知られる。

絶滅寸前の新種か。