空飛ぶいるか

イルカ型の巨大飛行機「ベルーガXL」、ついに製造開始
(sorae.jp 12月24日(木)11時21分)


エアバスは2015年12月21日、飛行機のパーツなどを運送する特殊輸送機「ベルーガXL」の製造を開始したと発表しました。まずはスペインで胴体後方部の製造から開始され、最終的な組み立ては2017年の早期にフランスで開始されます。また、今回胴体の製造が始まった「MSN001」はベルーガXLの初号機として空に飛び立つ予定です。
この特殊輸送機のベルーガXLですが、その不思議な形をしたボディは「エアバス A330-200」を改造することで製造されます。ちなみにベルーガとは「シロイルカ」の別名。確かに、飛行機の先端がどことなくイルカの口先を連想させますね。
ベルーガXLの利用用途としては、主にエアバスジェット機のパーツやコンポーネントの輸送が想定されています。また前モデルのベルーガ人工衛星や美術品の輸送にも使われたこともあり、日本にもドラクロワの「民衆を導く自由の女神」を運ぶために飛来しているそうです。
近年はますます飛行機の製造需要が増加しており、その需要に応えるためにもベルーガXLの計画はスタートしました。今後5機のベルーガXLを配備することで、エアバス社の輸送能力は30%も向上する予定です。
ベルーガXLが実際に運行を始めるのは2019年の中頃となります。こんなに巨大で不思議な形をした飛行機が飛び回るなんて、まさに航空力学の神秘といったところでしょう。

実態はA330なのか。