最後のバクチ

iPhone6s予約開始 崩れた横並び価格戦略 ドコモが乗り換え最安
携帯電話大手3社が12日、米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)6s」と「6sプラス」の予約受け付けを一斉に開始した。今月25日に発売する。ドコモは他社から乗り換え時の端末価格を最も安く設定した。一方、加入者の流出を防ぎたいKDDIソフトバンクモバイルは、割安な通話定額プランを新たに導入。これまで横並びだった価格戦略に違いが表れた。
ドコモは、2年契約で他社から乗り換えた場合の実質価格を「6s」で月432円から、「6sプラス」で月972円からと、3社で最も安く設定した。2年間の支払総額はそれぞれ1万368円から、2万3328円からとなる。
KDDIは、乗り換えか新規契約の場合「6s」が月670円から、「6sプラス」は月1205円から。ソフトバンクは月648円、月1188円からと両社ほぼ同水準に並んだ。
3社とも、機種変更時の価格はこれより高くなる。
ドコモがアイフォーンの販売にこぎつけたのは平成25年秋。最後発だけに、乗り換えではドコモが競合2社から奪い取る一方的な構図が続いていた。しかし今秋以降は「2年契約」を終えて買い替え時期を迎えるドコモ加入者が増え、今後は流出を防ぐ措置を取る必要が高まる。
ドコモが“攻めの姿勢”を際立たせたのは、こうした状況を控え「今回が2社からアイフォーン利用者を大きく奪い取る最後のチャンス」(MM総研の横田英明研究部長)となるからだ。
端末価格で割安感を演出したドコモに対し、KDDIソフトバンクは毎月の料金で差別化を図る。両社は予約開始前日の11日、そろって新しい通話定額プランの導入を発表。無料通話時間は1回5分間まで(5分以降は30秒20円)だが、毎月の料金を従来より1千円安い1700円に抑えた。かねて割高感が指摘されていた通話定額プランの選択肢を広げ、ドコモに対抗する。
産経新聞 9月13日(日)7時55分)

焦りかしら、ね。