世代交代

主力に打撃不振が目立つ巨人 スタメンからビッグネームが消える?
巨人はオープン戦からチーム状態が上がらない中、14勝11敗でリーグ2位に位置している。だが、巨人のスターティングメンバーからリーグ3連覇を支えた主力の名前が消えそうだ。
原辰徳監督が『枢軸』と呼んだ打線の4人の故障や不調が続いている。開幕から4番を務めてきた阿部慎之助は、左太ももの肉離れで離脱。開幕一軍は掴んだものの、打撃不振の影響で開幕前に二軍調整をしていた村田修一は、打率.238と復調の兆しが見えない。26日のヤクルト戦では、今季初めてスタメンを外れた。
村田以上に打撃不振なのが、昨オフに右肘と右膝の手術を受けた長野久義。打率は規定打席到達者ワーストの.183。開幕は3番で迎えたが、打撃の状態が上がらず、下位打線を打つことが増えた。26日のヤクルト戦では村田とともにスタメン落ちするなど、本来の力を発揮できずにいる。
阿部が左ふとももの肉離れで離脱して以降4番で出場を続けている坂本勇人も、勝負強い打撃は見せているものの打率.214と低調。ここまで枢軸と呼ばれる4人があまり機能できていない印象だ。
だが、彼らに代わる選手たちが出てきていることも事実。特に長野が守る外野は、シーズンが開幕してからも、例年になく競争が激しい。ベテランの金城龍彦、アンダーソン、絶好調の橋本到に加え、下半身の張りで17日に出場登録が抹消された亀井善行が26日の阪神の二軍戦で3安打の活躍。原監督は亀井の昇格時期について、レギュラーとして出場できるときと明言している。さらに、開幕前に4番候補として名前が挙がっていた大田泰示も控えており、レギュラーを務めてきた長野もうかうかしていられない状況になってきた。
村田が守る三塁に目を向けると、一塁と三塁を守ることができるメジャー通算48本塁打のフランシスコが途中入団。原監督はフランシスコの昇格後の起用法について、一塁がベストであることを示唆。仮にフランシスコが一塁で出場することになれば、一塁で先発出場が続いている井端弘和の三塁起用も十分に考えられる。村田は、結果を残し続けなければならない。
4番を打つキャプテン坂本も、井端が遊撃を守れるということを踏まえれば、村田、フランシスコの状態次第ではスタメン落ちがないわけではない。
3連覇を支えてきた4人の名前が、スターティングメンバーから消える日が来てしまうのだろうか。


【主力の今季打撃成績】
阿部慎之助
成績:17試 率.333 本0 点8
坂本勇人
成績:25試 率.214 本0 点12
長野久義
成績:23試 率.183 本0 点6
村田修一
成績:25試 率.238 本1 点3
※記録は4月26日終了時点のもの
(ベースボールキング 4月27日(月)18時0分)

勝てばなんでもいいんじゃないの?