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昼寝効果?午後眠い減少 保健室訪問も減る
本年度途中の昨年6月から全校で午後に「昼寝タイム」を取り入れた宮城県大和町吉岡小(児童736人)は、導入結果を検証した。午後に眠い児童の割合が少なくなり、けがや体調不良で保健室を訪れる数も減るなどの変化が見られ、来年度の継続を決めた。
同小が4、5年生を対象に行ったアンケートによると、午後の授業が「眠い」「少し眠い」と答えた割合の合計が、昼寝導入前の6月は4年生54%、5年生58%だったが、導入後のことし1月にはそれぞれ37%、45%に減った。
また、保健室を訪れた児童の数が昨年5月は1日平均5.75人だったが、11月は1.83人、ことし1月は1.63人と減少が見られた。「出合い頭の衝突、転倒などによる擦り傷、打撲が減った。かぜや胃腸炎での来室も微減」(養護教諭)という。
同小によると、11月に開いた懇談会で保護者から「規則正しく寝るようになった」「睡眠時間が長くなった」との意見が出た。教諭への聞き取りでも「見るからに眠そうな児童が減り、表情が明るくなった」との声が聞かれ、昼寝への異論は特に出なかった。
一方、午前中の授業については4、5年生ともに「眠い」「少し眠い」の割合は6月とことし1月でほとんど差はなかった。BGMに知育にいいと言われるモーツァルトの曲を流した効果も不明だった。
これらの結果を踏まえ、2月の保護者向け報告会などで来年度の継続を提案し、了承された。角田研校長は「現時点では良い変化が見られるが、どこまでが昼寝による効果なのかは、さらに調べないと結論は出ない。家庭で早寝早起きを意識してくれた影響もあるだろう」と話している。

 
[吉岡小の「昼寝タイム」]給食、清掃活動後の午後1時15分から昼休みまでの15分間、教室のカーテンを閉め、机にうつぶせになって寝る。BGMにモーツァルトの曲が静かに流れる。眠くない場合は目をつむるだけでいい。
(河北新報 3月27日(金)9時35分)

そのあと頭がすっきりしているんだったら、広く導入してもいいんじゃないだろうか。