つまり、オファーがない。

イチロー>来年42歳、どこへ…「ただ、野球を続けたい」
大リーグで14年目のシーズンを終えたイチロー外野手(41)=本名・鈴木一朗=の去就が注目されている。ヤンキースと2年契約が終了してフリーエージェント(FA)となり、新天地を探す。オフの「移籍市場」は活発に動いているが、42歳になる来年は、どこのユニホームに袖を通すのか。
◇メジャーでプレー希望
今季終了後の11月、イチローは、米大リーグ機構(MLB)が所有するケーブルテレビ局の番組に出演した。司会者から「来季も(大リーグで)プレーしたいか」との趣旨の質問を受けたとき、イチローは言い切った。「プレーします。来季もどこかでプレーすることははっきり言える」。待望論もある日本復帰は考えていないことを示唆した。
開幕戦は外野手の控えとなる4番手で迎えた。主力の故障もあり、終わってみれば143試合に出場して打率2割8分4厘、1本塁打、22打点。2001年にマリナーズ入り後、大リーグ新記録となる10年連続200本以上をマークした安打製造機も102本と全盛期からは半減したが、レギュラーの外野手として通用する成績を残した。
しかし、ヤンキースの公式サイトは「来季は違うユニホームを着ることになりそう」と報じた。その後、今季途中にメッツから獲得した31歳のクリス・ヤング外野手と再契約を結んで外野の4番手を確保。この契約はイチローに居場所がなくなったことを意味する。
イチローの獲得に興味を示している球団として米メディアなどが名前を挙げているのが、パドレスダイヤモンドバックスなど。いずれもプレーオフ進出を逃し、外野手の補強を優先としている球団だ。大リーグの取材歴が長い米紙ボストン・グローブのニック・カファード記者は自らのツイッターで、イチロー代理人を務めるジョン・ボッグス氏とのやり取りをつぶやいた。それによると、ボッグス氏は「イチローに関する話が複数の球団から来ている」と、接触があったことは認めたものの「まだ決定に至る状況ではない」と漏らしたという。
ナ・リーグ球団の関係者はイチローの現状を「体の動きは、これまでとあまり変わっていない。空振りが増えているので、動体視力が気になるが……」とみる。さらに、こうも付け加えた。「選手を評価するとき、年齢ではなく、今季の成績が基本となる。ただし、ベテランを獲得するとなると、若い選手との兼ね合いもある。若い方を優先して獲得するケースが多く、時間がかかるのではないか」
大リーグの移籍市場で各球団が真っ先に争奪戦を繰り広げるのが先発投手。続いて、FAの大物野手となる。球団と選手代理人の交渉は11月末の感謝祭やクリスマスの休暇をはさみながら精力的に続き、優先順位の高い方からまとまり、ベテランは後回しとなる。ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏も、最後に所属したレイズへの入団が決まったのは、12年のシーズンが開幕してからだった。
イチローの目の前には達成可能な記録がある。元レッズのピート・ローズ氏が持つ歴代最多の4256安打まで、日米通算で残り134本。メジャー3000本安打には、あと156本に迫る。引退後は米国の野球殿堂入りも確実とされるベテランは、同番組で「(記録が)モチベーションになるか」との問いに「もちろんそう。二つの記録はわかりやすい目標。だが、それがプレーし続けたい理由ではない。ただ、野球を続けたい」と答えた。
自分を信じて、必要とされる球団を待っている。
毎日新聞 11月29日(土)11時31分)

彼も、ヤンキース移籍が失敗だったひとりじゃなかろうか。
確実に選手寿命を縮めたよね。
まだやれるのに。