ツナマヨたべたい

年18億個 セブンおにぎり「快進撃」のきっかけはアノ具材
セブン─イレブンのおにぎりの年間販売数はなんと18億7600万個(2014年2月期)。1日あたり約514万個も売れている計算だ。今年も“具たっぷり”にリニューアルした「ツナマヨネーズ」が売り上げを大きく伸ばすなど絶好調。新シリーズの「金のおむすび」も好評で、すでに3000万個以上を販売している。
セブン─イレブンのおにぎりは78年、手巻きタイプで始まった。おにぎりといえば海苔をじかに巻いたしっとりタイプが主流の時代に、あと巻きの「手巻おにぎり」はパリッとした海苔の食感が受けて大ブレーク。またたく間に主力商品となった。
以来、究極の目標は“握りたて”のおいしさ。炊きたてのごはんの握りたてのおにぎりに近づけるため、ごはんも海苔も具材も包装フィルムも進化を重ねてきた。たとえば製法。大きなところでは03年の「おにぎり革命」が挙げられる。
「大量生産のおにぎりはごはんを三角に抜き、具穴を開けて具を詰めるが、手作りの場合はごはんを盛り、具をのせて握る。となれば、そのやり方でないと本来のふっくらとしたおにぎりはできないと考え、具材を入れる方法を、詰めるではなく、包み込む『包餡成型』に変えた」(セブン−イレブン・ジャパン商品本部の結城晃氏)
メニューの開発は「ツナマヨネーズ」を抜きに語れない。83年に登場したツナとマヨネーズの組み合わせは、セブン−イレブン独自の具材だったが、時代の嗜好に見事にマッチ。おにぎり人気を一気に加速させた。以降、手巻きを主力としつつ、シリーズ展開にも注力。95年発売の「直巻おむすび」は「とり五目」や「ねぎみそ」のヒットで新たな定番となった。そして今年4月「金のおむすび」の登場である。セブン−イレブン史上最高品質の「手巻おにぎり」は大反響。発売2週間で販売目標を約2割上回る200万個以上を売り上げ、以降も従来の高級おにぎりの約2倍の販売数で推移している。
品質の向上とともに品揃えもグンと広がったが、ただやみくもにメニューを広げている感覚はない。
「当たり前においしくて、当たり前に存在するメニューをどう具現化していくかが一番の開発ポイント。考え方としてはシンプルにやっているつもりでいる」(結城氏)
まだ道半ば。進化は続く。
日刊ゲンダイ 10月26日(日)10時26分)

あれがセブンイレブン発祥とは知りませんでした。