石油は余っている

世界の石油需要、「驚くほどの」ペースで伸び鈍化=IEA
国際エネルギー機関(IEA)は、11日に公表した月報のなかで、欧州と中国の景気減速を背景に、世界の石油需要の伸びは「驚くほどの」ペースで鈍化しているとの認識を示した。一方、石油在庫が拡大していることで、供給ショックが発生した場合の緩衝材になる、と指摘した。
IEAは、2014年の世界石油需要の伸び見通しを日量90万バレルとし、従来予想を15万バレル(訂正)下方修正。15年の需要の伸び見通しは120万バレルとし、従来予想を10万バレル引き下げた。
IEAは「最近の需要の伸び鈍化は驚くほどだ」と指摘。「イラクリビアの混乱には収束の兆しもないが、石油需要の伸びが鈍化し供給が潤沢にあるなか、世界の石油市場への影響は限定的だ」としている。
IEAは、ユーロ圏経済について「デフレに近づいている。欧州で物価が下落すればデフレスパイラルが発生、市場関係者が投資や調達の決定を遅らせ、経済活動が一段と低迷しかねない」と警戒感を示した。
米国に次ぐ世界第2位の石油消費国である中国については、2%を大幅に上回るペースでの石油需要増は考えにくい、との見方を示した。
(ロイター 9月11日(木)19時10分)

いろんな意味で、悪くない話だ。