原因なんて簡単だ

マー君“働けど働けど” 弱体「ヤンキース」の元凶〈週刊新潮
マー君こと田中将大投手(25)にしてみれば、“働けど働けど”の心境かもしれない。いくら勝ち星を挙げても、ヤンキースは6月9日現在、31勝31敗でアメリカンリーグ東地区の3位。かくもチームが振るわず、弱体化した元凶は――。
米スポーツ専門局ESPNによれば、目下、ヤンキースプレーオフに進出する確率は15・3%。同じア・リーグ東地区1位のブルージェイズプレーオフ進出確率が86・2%。まだ100試合も残しているけれど、ヤンキースが置かれている状況は厳しい。
「先発投手のサバシア、ノバ、ピネダが戦線離脱でまさに投壊状態。黒田もピリッとせず、頼りになるのはマー君だけ。もし田中の9勝分がなかったら、ア・リーグ最下位ですよ」(スポスポーツ紙デスク)
打線も湿りっぱなし。青木宣親のいるロイヤルズとの9日の試合では、得点圏に7度も走者を進めたが、得点はイチローのゴロによる1点のみで、結果は1-2の敗戦。
「クリーンナップを打つエルズベリー、ベルトラン、マッキャンの3人がブレーキになっています」と語るのは大リーグ評論家の友成那智氏。
「彼ら3人に今年だけで合計52億円も払っていますが、チャンスに打てない。ヤンキースはもともと得点力の高いチームでしたが、昨年から得点力がガタンと落ちてしまったのです」
チーム編成の責任者は、ゼネラルマネージャー(GM)のブライアン・キャッシュマン氏(46)。生え抜きで、30歳からGMを務めている。
「指摘されているのは補強の失敗です。いまの打線では得点力アップは望むべくもない。GMの腕の見せ所は7月末が期限のトレード。キャッシュマンGMがどんなトレードをするのか見ものですが、交換要員になりそうな若手選手がいないので、多くは望めないでしょう」(同)
ワールドシリーズはおろか、プレーオフでもマー君の勇姿が拝めないのか。
※「週刊新潮」2014年6月19日号
(Book Cafe 矢来町ぐるり 6月19日(木)12時4分)

監督の更迭。
これに尽きる。