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大阪市 職員募集で給与低すぎ炎上
大阪市交通局がHP上で非常勤の職員を募集したところ、これに非難の声が殺到。一見ただの求人が、なぜ炎上を招いてしまったのか?
大阪市内を走る市営地下鉄や市営バスを運営する大阪市交通局は6月11日、HP上で非常勤嘱託職員の募集を告知した。募集は、伝票チェックや、パソコンでの計数入力を行う「区分A」、ワード・エクセルを使用した文書作成、書類整理を行う「区分B」、ポスター作製業務、WEBページ運営業務を行う「区分C」の3種類。このうち問題視されているのは区分Cだ。
区分Cの募集要項は、おおよそ以下の通りだ。職務内容は前述の通り、ポスター作製業務やWEBページ運営業務で、応募要件は「イラストレーターやフォトショップによる広告デザインの実務経験がある方」「エクセルでの表計算、ワードでの文書作成ができる方」の2点。週5日勤務で、勤務時間は9 時〜16 時(6 時間)で、報酬は月額11万2600 円となっている。
ところが、これを見たツイッターユーザーが、「大阪市交通局、非常勤嘱託職員(昇級昇進なし)でIllustratorPhotoshopを使ってポスター制作とウェブサイトの運営が出来て一般事務の仕事もできる人を月給112,600円で募集してる。その程度の仕事やと思われてるんやなぁ。寒い!寒すぎる!!」と、報酬の低さに噛み付いた。そしてこのツイートに対し、「派遣で、このレベルの人間を雇おうとしたら、俺の知る限り最低価格で75万は月額かかるはずだが」「派遣でもそこまで出来たら月20万はカタい」と、援軍が続々登場し、「デザインというものへの期待値の低さの現れではなかろうか」「あーーーー!本気でムカつく・・・ 俺らの仕事ナメとったら痛い目にあわすぞ・・・」「デザイナーを馬鹿にしている!」など、当該の職業に就く人からの怒りの声が殺到。募集要項からツイッターユーザーがイメージしたことと、実際の職務内容にかい離があるということも考えられるが、一般的な給与相場より低いとする意見が相次いでいる。ちなみに、交通局に問い合わせたところ、「非常勤嘱託職員は公務員だが、兼業は可能」とのこと。
大阪市では昨年3月、天王寺区がポスター・チラシのデザイン案作成やホームページレイアウトなどへのアドバイスをする人材を募集。その条件が「報酬なし」だったため、デザイナーなどから怒りの声が殺到し、募集が中止に追い込まれた一件があった。にもかかわらず同じ大阪市で、しかも「ポスター制作」が含まれるなど募集内容も似通ったものだったことも、今回の炎上の大きな要因の1つとなったようだ。6月16日現在、大阪市交通局の募集告知はまだ継続されている。

安すぎない?
普通の事務職員より安い・・・