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LINEのユーザー数が世界総計4億人を突破 ── プラットフォーム化による功績と今後の壁
LINEは4月2日、iPhone/Android/Windows Phone/BlackBerry/Nokia Ashaアプリ・フィーチャーフォン向けに提供している無料通話・無料メールスマートフォンアプリ「LINE」の登録ユーザー数が、4月1日時点で世界総計4億人を突破したと発表しました。そして年内に5億人突破を目指すというLINEのビジネス展開や、将来像などについて見ていきましょう。
■年度中の5億ユーザー突破を目指すLINE
2011年6月23日に提供を開始したLINEサービスのユーザー数は、右肩上がりで急速に増加し続けています。特にグローバル展開が目覚ましく、東南アジアやスペインに加えて北米や西ヨーロッパなどでも利用が拡大。ユーザー数が3億人に到達した2013年11月25日から、約4ヶ月という短期間で世界総計4億ユーザーを突破したのです。LINE 代表取締役社長の森川亮氏が明言している「2014年度中の5億人突破」という目標も、このペースを保てれば決して夢ではありません。
LINEがここまで普及した理由のひとつには、スマートフォンに最適化された機能とUIが挙げられます。確かにLINEと同世代のインスタントメッセンジャーでも、メールより簡単な操作で、なおかつ複数人でのリアルタイムコミュニケーションに対応したものは存在しました。しかし、LINEの人気が突出したのは洗練されたUIがあればこそでしょう。「返信」をタップするなど煩わしい操作が一切ないのはもちろん、わずか数秒でメッセージが送れる利便性は、学生の口コミを中心として爆発的に拡大。現在では家族間や会社内などでのプライベートな連絡手段として、幅広い層から支持されています。絵文字と違ったニュアンスで気持ちを伝えられる多彩なスタンプも特徴のひとつですが、このスタンプが活きたのもコミュニケーションツールとして確固たる基盤があったからといえるわけです。
■プラットフォーム化による収益の拡大と新領域への挑戦
LINE(旧:NHN Japan)は2012年に、無料通話・無料メールスマートフォンアプリを中心とした大規模なプラットフォームサービス化を宣言。ゲームをはじめとした多彩なコンテンツの提供により、これを見事に実現してきました。LINEが2月6日に発表した2013年通期業績によれば、2013年10-12月期(4Q)の売上額は159億円(前四半期比16%増)で、2013年通期の売上額は518億円まで拡大。LINE事業における売上構成比は、ゲーム課金が約60%、スタンプ課金が約20%、その他が公式アカウント・スポンサードスタンプなどで、プラットフォームサービス化が見事に収益へ結び付いた結果といえます。
そしてLINEは、もう一歩新しい領域へと進み始めました。2月26日に開催した新サービス発表会「LINE Showcase 2014 Feb.」では、APIApplication Programming Interface)公開により公式アカウントの機能を拡張した「LINE ビジネスコネクト」、LINEユーザー同士だけでなく固定電話や携帯電話にもかけられる有料通話サービス「LINE電話」、プロ・アマチュア問わず誰でもスタンプを作成して「LINE STORE」で販売できる「LINE Creators Market」を発表。すでにLINE ビジネスコネクトは2月26日より受付中、LINE電話は3月17日よりAndroid向け先行サービスを開始、そしてLINE Creators Marketは4月17日に審査ガイドラインの公表およびクリエイターとスタンプの登録受け付けを開始しています。そのほか、個人向けに試験運用を開始していたECモール「LINE MALL」の販売手数料を撤廃するという3月6日の発表も、業界関係者に大きなインパクトを与えました。
こうしたLINEの歩みは、単なるコミュニケーションツールの枠を超えて社会インフラへと成長しつつあり、収益についてはさらなる増加が見込めるでしょう。ただし、“5億ユーザー突破”の目標を実現するには、北米や欧州で高いシェアを誇るメッセンジャーアプリ「WhatsApp」という壁が存在します。しかも、WhatsAppは米Facebookによる買収計画が進んでおり、この融合が新たなムーブメントを起こす可能性もあります。
LINEがどこまでワールドワイドでのシェアを伸ばせるのか、そこが今年の大きな注目ポイントになりそうです。
(THE PAGE 4月20日(日)9時0分)

ガラケーでも使えるらしいんですが・・・