準備しておくといいことがある

フル出場のマンU香川に現地識者は高評価。「チームの新発見、モイーズ監督を刺激」「マタの代わりになる」
■「モイーズ監督を納得させる前向きな点がたくさんあった」
22日に行われたプレミアリーグ第30節で、マンチェスター・ユナイテッドは敵地でウェスト・ハムを2-0で破った。香川は4-2-3-1の左MFで2試合ぶりに起用され、公式戦での先発出場は1月22日のサンダーランドとのリーグ杯準決勝第2戦以来10試合ぶり、フル出場は同11日のスウォンジーとのリーグ戦以来12試合ぶりとなった。
試合の話題は、この日ユナイテッドの主将を務め、2ゴールを挙げてマンオブザマッチに選出されたルーニーの先制点に集中し、約53メートルのロングボレーシュートは1996年に元イングランド代表主将のMFデビッド・ベッカム(同日スタンドで観戦)がウィンブルドン戦で記録した約55メートルのロングシュートと比較された。212ゴールを記録したルーニーはユナイテッドの歴代通算得点ランキングでも3位に浮上した。

香川/ユナイテッドの現地評は以下の通り――。

スカイスポーツ(テレビ局)=7点(及第点):サイドと中央で脅威になった。

――ドワイト・ヨーク解説者(元ユナイテッド/トリニダードトバゴ代表)
モイーズ監督に笑顔が戻ったのはいいことだし、試合内容とチームのパフォーマンスに納得している証拠。主力選手のマタ、2得点を上げたルーニーのプレーにも満足しただろうし、ユナイテッド本来のスタイルで試合を支配したことも大きい。今回の試合ではモイーズ監督を納得させる前向きな点がたくさんあった」
マンオブザマッチルーニー:模範としてチームを引っ張り、2得点を上げた」

■「マタと香川の貢献もモイーズ監督を刺激した」
ユーロスポーツ(テレビ局)=7点(及第点):ルーニー、マタ、香川がファン・ペルシー不在中に活躍。

――ベン・スノーボール記者
ルーニーがFW、マタがトップ下を務め、忘れられた選手、香川が突然チームに呼び戻されると、すぐに機能した。ルーニーの活躍だけでなくマタと香川の貢献もモイーズ監督を刺激したことだろう。香川はチームの新発見となった。今季は出場機会が少なく、連続出場を得るに値するパフォーマンスを見せておらず、その理由として本来のポジションでない位置でのプレーや自信の欠落などが挙げられた。だが、ウェスト・ハム戦で彼はサイドから中央に入り込み、ルーニーやマタと素早く連携した。マタがチャンピオンズリーグに出場できない現状、日本の攻撃的MFはドルトムントで培ったドイツサッカーの知識を用い、バイエルンを王座から引きずりおろすため、モイーズ監督にマタの代わりとなる選択肢を与えた。最近対戦したドイツ勢、レバークーゼン戦(CL1次リーグ第5戦)で5-0の快勝を収めた際にもルーニーの後ろでプレーしたのは香川だった」
マンオブザマッチルーニー:彼の先制点は今後、プレミアリーグモンタージュとなるだろう」

■「要所でうまく攻撃に絡み、ウェスト・ハムを緊張させた」
マンチェスター・イブニング・ニューズ(地方紙)=7点(及第点):左サイドの役目を再び任されたが、要所でうまく攻撃に絡み、ウェスト・ハムを緊張させた。

メール(全国大衆紙)=7点(及第点)

――マルコルム・フォレー記者

「香川はサイドで快適にプレーした」
q12試合ぶりの公式戦フル出場で、溜まっていたうっ憤を晴らすかのように躍動した香川。英メディアは攻撃陣のルーニー、マタと共に、香川に対して好評価を与えた。
19日に行われたオリンピアコスとのチャンピオンズリーグ16強第2戦でオランダ代表FWファン・ペルシーが膝を負傷し、全治4〜6週間と診断。思わぬ形で香川に出場機会が巡ってきたが、このまま定位置を確保できるかどうか。
ユナイテッドは25日、中2日の日程で宿敵マンチェスター・シティをホームで迎え撃つが、大一番での香川の起用にも注目が集まる。
フットボールチャンネル 3月23日(日)15時55分)

好意的だねぇ。