過去の歴史より今の成果

安倍首相の靖国参拝に対する抗議の声、中韓と比べ台湾だけがなぜこれほど弱いのか?―中国メディア
安倍晋三首相の靖国参拝を受け、韓国、中国本土、台湾がそれぞれの立場を表明した。だが、台湾の反応はなぜこれほど弱く、曖昧なのか?27日付で台海網が伝えた。
中国外交部の秦剛報道官は、安倍首相の靖国参拝を受け、「中国は日本のリーダーが中国やアジア諸国の戦争被害者の感情を乱暴に踏みにじり、歴史の正義と人類の良知に公然と挑戦する行為に対し、強烈な憤りを表明し、日本側に強烈な抗議と厳格な非難を申し入れる」と強い口調で批判した。
韓国政府も「これ以上の失望と憤りはない」としたほか、「安倍首相の靖国参拝により、韓日関係は史上最低点に向かおうとしている。これは韓日関係を含む東アジアの安定と協力関係の時代を根本から損ねる誤った行為だ」と中国と同様、激しく反発している。
ところが、台湾外交部は「日本政府や政治家が史実を正視し、歴史から教訓をくみ取り、近隣諸国や地域の民衆の感情を傷つけるようなことはしないよう願う」とかなり穏やか。「強烈な憤り」も「厳格な非難」もなければ、「これ以上の失望と憤り」もない。
台湾人の日本に対する深層意識は「仇日、親日、媚日」が複雑に入り混じっているようだ。日本軍国主義の精神的支柱である靖国神社についても、李登輝元総統は「どの国にも存在する『英霊を祀る施設』だ」とし、参拝も「当然のこと」だと言い切った。李元総統や呂秀蓮元副総統らは自ら靖国神社を訪れ、参拝している。
台湾の人々にとって靖国神社は、「何だかよくわからない『歴史の記憶』」であり、釣魚島(日本名:尖閣諸島)問題の方がより現実的な存在なのだろう。この機会を借りて、日本側から馬英九総統が提唱する「東シナ海平和イニシアチブ」への積極的な回答を得ることができれば、それこそが実質的な「外交成果」になる。
こうした状況を考えれば、台湾の抗議の声がこれほど弱く、曖昧であっても不思議ではない。
(XINHUA.JP 12月30日(月)7時8分)

ある種のしたたかさを感じるな。
中国・韓国のほうが、ある意味では正直なんだろう。