やりすぎ?福音?

バンクーバー市、ドアノブの設置を禁止
カナダのバンクーバー(Vancouver)市で、新築の建物へのドアノブの設置が禁止されることとなった。
トロント市広報担当のビビアナ・ザノッコ(Viviana Zanocco)さんが21日にAFPに語ったところによると、高齢者や障害者に配慮し、握り玉型ドアノブは全て、レバーハンドルに替えられる。
新規則はこのたび修正された建築条例に含まれているもので、同条例は2014年3月1日に発効する。それ以前に建設済みの建物は対象外となる。
トロント(Toronto)のOCAD大学(OCAD University)でデザインを教えるハワード・ゲーリー(Howard Gerry)氏はカナダ紙トロント・スター(Toronto Star)に対し、「これはバンクーバーの非常に漸進的な取り組みだ。個人住宅においても非常に合理的。高齢者や買い物袋を抱えた人、小さい子供にとっては、レバー式の取っ手の方がより楽にドアの開閉ができる」と語った。
一方、年代物のドアノブ販売業者などは、この措置に怒りを募らせている。アメリカ・アンティーク・ドアノブ収集家協会(Antique Door Knob Collectors of America)のアレン・ジョスリン(Allen Joslyn)代表は地方紙バンクーバー・サン(Vancouver Sun)に対し、「誰もが不自由なく出入りしたいと思っている公共機関の建物なら、問題であるのは理解できる。しかし、自分の家を建てる時に、レバー式の取っ手を必要とする障害者がいないとすれば、これはやりすぎだと思う」と語った。
(AFP=時事 11月22日(金)12時31分)

先鋭的な取り組みであることだけは確かですが。