どこにでもあるスタバ

スタバ、ついに「1000店クラブ」入り
カフェチェーン最大手のスターバックス コーヒー ジャパン(スタバ)が、ついに1000号店をオープンすることが明らかになった。
スタバは9月17日、「名古屋自由ヶ丘店」(名古屋市千種区)と「田園調布 東急スクエアガーデンサイト店」(東京都大田区)の2店舗を同時にオープンする。両店舗は同社にとって999号店と1000店になるが、どちらが1000店舗目になるかは決めていない。
スタバの日本第1号店は1996年8月にオープンした「銀座松屋通り店」(東京都中央区)。それから17年後の1000号店到達となる。
名古屋自由ヶ丘店は東海地区の旗艦店。プレミアムラインの高級コーヒー豆である「スターバックス リザーブ」を取り扱ううえ、東海エリアでは初めて、注文を受けてから特別なコーヒー豆をひいて抽出する器具である「クローバー」を備える。さらに名古屋市内で初めてドライブスルーも併設し、席数が79席の大型店となる。
一方、東急スクエアガーデンサイト店は、東急東横線目黒線田園調布駅の上にあるショッピングセンター「東京スクエアガーデンサイト」内に出店。席数は44席と従来型の店舗になる。
■ 米スタバ創業者「誰が成功を想像できたか」と絶賛
スタバは今年5月、米国スターバックスコーポレーション会長兼社長であり創業者でもあるハワード・シュルツ氏を日本に招いて、1000店メモリアルイベントを開催。会見でシュルツ氏は、「17年前、1号店を銀座にオープンしたあの日、誰が日本での成功を想像できたか」と絶賛した。
スタバの業績は好調が続いている。前2013年3月期の決算は営業利益が97億円となり、2期連続で過去最高を更新した。今14年3月期も、足元では氷菓飲料「フラペチーノ」の販売が好調で、8月の月次既存店売上高は前年同月比103.6%増とプラス成長を維持。
ファストフード同業大手の8月既存店売上高を見ても、モスバーガーの99.4%、マクドナルドの98.1%、ケンタッキーフライドチキンの93.0%などと前年割れが多く、スタバの好調ぶりが目立つ。今期のスタバの営業利益は前期比3割増以上の128億円程度に膨らむ可能性が高いと東洋経済では見ている。
■ 外食で数少ない「1000店クラブ」入りの意義は
ファストフード業界の中でもカフェ業態に限ってみれば、店舗数ではドトールコーヒー(「ドトールコーヒーショップ」「エクセルシオールカフェ」などを含むグループ1372店、8月末時点)が国内最多ながら、売り上げ実績では、スタバがすでに最大手にのし上がった。店舗ブランド別に見ても、1000店大台に達する「スターバックス」が、「ドトールコーヒーショップ」(1100店)に肉薄しており、数年内にスタバの店舗数が逆転する可能性も浮上している。
競争が激しい外食業界において、単一で1000店を超える店舗ブランドは少数だ。マクドナルドの3228店(8月末現在)を筆頭に、モスバーガーケンタッキーフライドチキンすき家吉野家CoCo壱番屋ミスタードーナツサーティワンアイスクリームドトールコーヒーショップ、ガストなど、10をわずかに上回るブランドに限られている。その「1000店クラブ」に、スタバが仲間入りすることの意義は大きい。
これらのチェーンのうち、単一ブランドでの売り上げで1000億円を超えるケースはもっと少数。直近の前2013年3月期の売り上げ実績で1165億円に達しているスタバは、ファストフード業界では後発ながら、今回の「1000店クラブ」入りで有力大手チェーンの地位を固めたといえる。
ただ、現状ではカフェチェーン各社が都心部での出店攻勢を強めており、店舗数に飽和感がある。スタバは今後、都心部では小型店、出店余地の残る郊外ではドライブスルーを付設した大型店で出店を加速する。その意味で名古屋に出店する大型店は中京地区へ出店攻勢をかける橋頭堡といえるだろう。1000店に達したスタバは、これまでと同様の成長を続けられるのか。
東洋経済オンライン 9月13日(金)6時0分)

最近行ってないなぁ・・・。