まさかの日本?

22W杯「日本開催」のチャンスも?欧州vs中東で囁かれる「カタール」変更説
欧州と中東でワールドカップ(W杯)を巡る論争がヒートアップしている。
■医学的見地から…
問題となっているのは、日本も招致レースに参加した2022年カタール大会。当初から欧州サッカー連盟(UEFA)のプラティニ会長らを中心に、「(最高気温が連日40度を超える)酷暑の6月〜7月に開催するのは選手や観客の健康に悪影響が出る」といった批判が噴出。カタール側はスタジアム全体を冷やす最先端の空調設備を開発することで酷暑の時期でも開催可能と主張していたが、国際サッカー連盟(FIFA)の医事委員会がことし3月、「医学的見地からふさわしくない。別の季節への移行を勧める」と涼しい冬季に開催時期をずらすべきとの意見をまとめた。
さらに、「(開催時期の)変更希望はカタール側から出されるべき」との立場だったFIFAのブラッター会長も「あれだけの暑さの中でプレーできないことは明らか。私たちは選手を第一に考えなければならない。スタジアムを冷やすことは可能だろうが、国全体を涼しくすることはできない」と方針転換。旗色の悪くなったカタール側も冬季開催を受け入れる意向を示すようになっていた。
■訴訟検討、猛反発
しかし、これで収まらないのが、招致レースに敗れた候補地。開催時期を変更することは、開催地決定の大前提が崩れることになるとして、訴訟に動く意向をFIFAへ非公式に伝えている候補地もあるという。
さらに、欧州の主要リーグも穏やかではない。というのも、冬季にW杯を開催するとなると、8、9月に開幕して翌年の5月に終了する国内リーグの日程を大幅に変更しなければならなくなるからだ。イングランド・プレミアリーグの幹部は「大混乱になる」と警鐘を鳴らした。
英紙デーリー・メール(電子版)などによると、欧州5大リーグなどで構成する欧州プロサッカーリーグ協会(EPFL)はFIFAに対し、W杯の早急な冬季開催への移行に反対する書簡を出したという。その中で、EPFLはW杯の開催時期を夏季から冬季にずらすのではなく、開催地そのものを変更することも可能なのではないかと指摘したという。
■日本も無関係では…
これにカタール側が猛反発したのも当然だ。大会の組織委員会は「サッカーは中東で最も人気のあるスポーツで、われわれはその歴史の一部を担うに値する。W杯の招致に成功し、約束を果たすべく取り組んでいる。われわれは夏季でも冬季でもW杯を開催できる」とのコメントを発表した。
ますます過熱する欧州vs中東のW杯バトルだが、日本も無関係ではいられない。冬季に開催時期をずらすことになれば、欧州主要リーグにならった秋春制導入を検討しているJリーグのシーズン改革に影響を及ぼすのは間違いない。一方で、ホスト国をカタールから変えることになれば、招致レースで敗れた日本も有力な代替地のひとつだ。韓国との共同開催ではない、日本単独のW杯は大きな魅力だと思うのだが…。
注目の決定は、10月のFIFA理事会で下されるものとみられている。
産経新聞 8月18日(日)20時3分)

来ればうれしいが、2002年の決勝戦会場だった日産スタジアムは、現在のFIFA規定ではワールドカップ会場にはなれないそうで、どこの会場も改修は必要と思われますが・・・