オンオフのやりすぎに注意

エアコン電気代節約術 こまめに切らず、温度低下後除湿運伝
連日続く猛暑により、エアコンの使用時間も増えてしまいがちだが、気になるのは電気代だ。節約できる使い方はあるのだろうか?家事アドバイザーの矢野きくのさんはこう解説する。
「エアコンは、家庭での消費電力量の4分の1を占めるだけに、まず対策を取りたいところ。でも、節電のためにエアコンをこまめに消すかたがいますが、あれは大間違い。スイッチを入れてから15分間が最も消費電力が大きく、その後は45分ぐらいまで消費電力は下がり続け、安定します。だから、ちょっと近所まで出かける程度ならば、つけっぱなしのほうが節約になるのです」
消費生活アドバイザーの丸山晴美さんは、「冷房と除湿の使い分けが重要」と言う。
「冷房をつけっぱなしにするよりも、ある程度涼しくなった後は、除湿運転にしたほうが電気は使いません。湿度が下がれば暑苦しさも感じませんし、これだけで1時間当たり7円の節約になりますよ」(丸山さん)
節約意識の高い人でもつい忘れがちなのは、フィルターのお掃除。
「目詰まりしているエアコンと目詰まりしていないエアコンとでは、電気代が年間約700円も違ってきます。1シーズンに1回という人が多いでしょうが、月に1〜2度はお手入れしてほしいところです」(矢野さん)
エアコンの設定温度を29度にして、同時に扇風機を使って空気をかき回す方法が節約法として知られているが、丸山さんが愛用している扇風機は節電効果がバツグンだ。
「一般的な扇風機の消費電力は40W前後ですが、バルミューダの扇風機は、最弱運転時は2Wと待機電力レベルなんです」(丸山さん)
バルミューダの扇風機『グリーンファン』はバッテリーなしで2万円弱〜と、2000円台からあるサーキュレーターや一般の扇風機よりは少々高め。とはいえ、絶大な省エネ効果で、2010年の発売から売上伸長率は6倍を超え、毎年完売する勢いだ。
続いて、ガス代対策。矢野さんはガスを使わない調理方法として、「シリコンスチーマー」を推す。
「じゃがいもやにんじんなどは、ガスより電子レンジで加熱したほうが安いのです。シリコンスチーマーであれば、野菜を蒸すだけなら電子レンジで数十秒。値上がりした食用油を使って炒めるよりはずっとお得です」(矢野さん)
ガスを使う際は、目的によって鍋を換えると節約になる。
「長時間保温をする必要がある時は厚底の鍋のほうがいいですが、それ以外は底の薄い鍋で充分。例えばパスタをゆでる時は、高さのある鍋より、フライパンのほうが水量は約3分の1、ゆで時間は約半分ですみます」(矢野さん)
なるほど、まだまだ工夫の余地はありそうだ。
※女性セブン2013年7月25日号
(NEWS ポストセブン 7月16日(火)16時5分)

ですってよ。