明けるほうは一緒らしい

早い梅雨入り、理由は南シナ海に…いつ明ける?
九州から関東にかけて早まっている今年の「入梅」。なぜなのか――。
◆なぜ早まった?◆
梅雨のタイミングは、遠くフィリピン沖の南シナ海の海水温と関係がある。
毎年6月頃になると、高い海水温で暖められた空気が上昇気流となって北に流れると偏西風が押し上げられ、南から暖かく湿った空気が日本列島に流れ込む。この結果、列島上空では大気の状態が不安定になり、雨雲が発生しやすくなる。
今シーズンは、海水温の上昇が例年より早く、偏西風が北に押し上げられる時期も早まった。気象庁では、偏西風の位置や気圧配置などから、今後は曇りや雨の日が多くなると分析。27日以降、九州から関東地方にかけて、次々と「梅雨入り」を宣言した。
◆明ける時期は?◆
入梅が早まった一方で、今シーズンの梅雨明けはどうなるのか。例年の梅雨明けは、沖縄が6月23日、九州南部は7月14日、九州北部から関東にかけては7月20日前後となっている。気象情報会社「ウェザーニューズ」(東京都)によると、今シーズンの梅雨明けの予測は「平年並み」。入梅が早かった分、今シーズンは「長梅雨」となりそうだ。
梅雨前線は今後、広い範囲で活発になり、6月に入ると東日本や西日本で連日の雨模様に。同社は「梅雨の期間が長くなるので、土砂災害などにも注意してほしい」と呼びかけている。
(読売新聞 5月29日(水)18時31分)

文字通り、「物憂げな6月」になりそうだ・・・