ブンデスリーガ最終戦

欧州頂上決戦、史上初のドイツ勢対決を制するのはドルトムントか、バイエルン
チャンピオンズリーグ準決勝の組み合わせが決まった時点で、ウェンブリーでの“ドイツ・ダービー”を予測した者は少なかったはずだ。何しろ彼らが対戦したのはバルセロナレアル・マドリード。英国の大手ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』社が準決勝前に発表した決勝カードのオッズは、スペイン“クラシコ”が「2.30」の一番人気で、ドルトムントバイエルンは「5.50」の最低人気だった。しかし、バイエルンバルサを、ドルトムントレアル・マドリードを退け、“史上初のドイツ決戦”が実現した。
ドイツを代表する両雄の間には少なくない因縁がある。中でもバイエルンが準決勝第1戦の前日にマリオ・ゲッツェの獲得を発表したことで、クラブ間の緊張の糸は一気に張り詰めた。現にドルトムントのヴァツケ会長は「彼らとの関係は冷め切っている」と、軋轢が生じたことを認めている。
もっとも、この緊張の糸は決勝戦を盛り上げる最大のファクターともなり得る。選手、サポーター間の対抗意識は一層高まり、スタジアムはこれ以上ない熱気に包まれるはずだ。
両者ともにチーム状態は良好だ。バイエルンは今大会最多29得点の攻撃力に加え、1試合平均0.83失点と抜群の安定感を誇る。故障がちなアルイェン・ロッベンの状態がベストにあることも心強く、フランク・リベリーらとの連係が相手の脅威になることは間違いない。対するドルトムントは国内リーグを含む公式戦13試合で3得点以上を記録している攻撃陣の爆発力が売り。代名詞となった「ゲーゲンプレッシング」も、大舞台を戦い抜いてきた中で更に磨きが掛かっている。
今シーズンのリーグ戦での対戦成績は2分けのイーブン。ウェンブリーでの決勝は、文字どおり雌雄を決する戦いとなる。


ドルトムント予想スタメン>(4−2−3−1)
GK:ヴァイデンフェラー
DF:ピシュチェクスボティッチフンメルスシュメルツァー
MF:ギュンドアン、ベンダー、ブラシュチコフスキ、ロイス、グロスクロイツ
FW:レヴァンドフスキ
監督:クロップ
バイエルン予想スタメン>(4−2−3−1)
GK:ノイアー
DF:ラーム、ダンチ、ボアテング、アラバ
MF:ハビ・マルティネスシュヴァインシュタイガーロッベンミュラーリベリー
FW:マンジュキッチ
監督:ハインケス
(SOCCER KING 5月25日(土)8時33分)

ナイスゲームか、滅多打ちか。