夏だけが長くなった

鎌倉の海水浴、今年は9月上旬までOK 開設130年で初
今年は9月まで海で泳げます−。神奈川県鎌倉市は今年の海水浴場開設期間を、従来の8月末までから9月上旬までに延ばす。気候変動に伴う梅雨の長期化と秋口までの猛暑が常態化し、9月上旬まで海水浴客が訪れると判断した。開設期間を9月上旬まで延ばすのは、「130年の歴史を誇る鎌倉の海水浴場で初めて」(市観光商工課)という。
市内には、由比ガ浜材木座▽腰越−の3つの海水浴場があり、市は監視員配置などの安全管理業務を担っている。開設期間は例年7月1日〜8月末までの2カ月間だが、7月上旬は梅雨の時期と重なる上、近年は猛暑の影響で海水浴場が閉鎖された後の9月に入っても海水浴客が訪れることから、「安全確保の面でも開設期間の延長が必要」(同課)と強調する。
海の家を経営する鎌倉中央海水浴場組合でも「以前は盆過ぎからは客足が下火になったが、最近は8月下旬以降もにぎわう傾向にある」(松石健宏組合長)。
鎌倉市内の場合、開設期間中は海水浴客の遊泳が優先されるため、通常、サーフィンやウインドサーフィンといったマリンスポーツは午前9時から午後5時までの間は制限される。しかし、9月1日以降は海水浴場の一部を区切り、サーフィンなども楽しめるようにして、「マリンスポーツ関連業者との共存を図る」(同課)考えだ。
市内の海水浴場の入場者数は約113万7千人(平成24年度)と東日本大震災による自粛が薄まったこともあり、前年度比25・6%増となったが、過去10年の平均は89万人程度で、海水浴客の底上げが課題になっていた。
鎌倉の海水浴場は明治17(1884)年に保養目的で開設、今年で130年を迎える。明治初期に医師が海水浴を実際に行い、効能をまとめたとする手記の存在も明らかになっており、国内海水浴発祥の地の1つとされている。
産経新聞 4月11日(木)9時17分)

温暖化のねじまがった効果、ですか。