シブヤがただの通過駅になる

<渋谷駅>東急東横線とメトロ副都心線が直通運転
東急東横線東京メトロ副都心線相互直通運転が16日からスタートし、両線が接続する渋谷駅では始発の発車式があった。地上2階にあった東横線渋谷駅は始発からは副都心線とつながる地下5階に移った。今回の相互直通運転開始で、東横線とつながる横浜高速鉄道みなとみらい線副都心線とつながる東武東上線、西武有楽町・池袋線の計5路線が接続。埼玉方面と横浜が、乗り換えなしでの移動が可能になった。
08年6月の副都心線開業と同時にオープンした新渋谷駅は、建築家の安藤忠雄さんがデザインを担当。新駅に東横線が乗り入れたことで、横浜方面から渋谷、新宿、池袋の3大副都心を経由し、埼玉県西部までを1本で結ぶネットワークが完成した。
今回の直通運転で横浜−池袋間は最速38分となり都心へのアクセスが格段に向上。特急・通勤特急・急行も8両から10両編成にすることで座席数が25%増え、利用客の快適性も向上する。
この日の始発の渋谷発元町・中華街行き下り普通電車(8両編成)は午前5時6分に地下5階の3番線ホームから発車。これに先立つ式典では野本弘文・東急電鉄社長や奥義光・東京地下鉄社長らがテープカットを行い、始発電車を見送った。
◇鉄道ファン長蛇の列
渋谷駅前には16日未明から鉄道ファンが長蛇の列を作った。始発前に改札で発売される限定2000部の記念乗車券が目当てで、乗車券は間もなく完売した。始発が発車する午前5時前には地下ホームに鉄道ファンらが殺到。車内からの風景を楽しもうと、電車の扉が開くと一斉に先頭車両方向に向かった。
東京都世田谷区の私立中学3年、越川翔太さん(15)は地上駅としての最後の東横線渋谷駅や車両などを撮影するため15日午後2時ごろから東横線沿線で乗降をしながら約400枚を撮影。ほぼ徹夜で16日は午前5時過ぎに代官山駅から上り電車に乗り込み、地下ホームに降り立った。「旧駅舎が閉鎖されたことは寂しいが、横浜から埼玉方面に乗り換えなしで行けるようになったことはとても画期的なこと」と笑顔で話した。
仕事帰りの15日深夜に東横線旧駅を写真に収め、16日も早朝から新駅を訪れたという千葉県船橋市の男性会社員(36)は「東横線が地下に乗り入れていることが不思議な感じ。日常的な風景が変わることもまた鉄道の魅力だ」と語った。
地下ホームを初めて利用し、乗り換え方法が分からず駅員に案内を求めていた東京都豊島区の無職、坂本啓さん(65)は「まだ慣れないけれど便利になってうれしい。たくさん利用したい」。新駅の写真を撮りに来ていた千葉県市川市の男性会社員(32)は「新しい駅なのでわくわくする」と盛んにシャッターを切っていた。
発車式終了後、東急電鉄の野本弘文社長は「これを機に埼玉の人たちには横浜方面に来ていただきたいし、横浜方面の人たちも埼玉に流れるきっかけになれば」。東京地下鉄の奥義光社長は「今回つなぐことができた沿線には歴史的な街がたくさんある。鉄道に乗って魅力ある街を楽しんでほしい」と述べた。
毎日新聞 3月16日(土)11時8分)

東横線副都心線渋谷駅は、パニックになるのではないかとは前々からささやかれてはいるが、今度の18日からだよね。
まあ、いつかは終息するんでしょうけど。