霊長類

チンパンジーも仲間に学ぶ 道具の使い方を改善
京都大霊長類研究所の山本真也特定助教らはチンパンジーが他のチンパンジーを観察して道具の使い方を学んでいることを突き止めた。効率のよい技法を集団に広める文化は人間だけにあると考えられてきたが、チンパンジーも同様の文化を持つ可能性が高いという。30日付の米科学誌「プロスワン」(電子版)に発表した。
野生のチンパンジーは同じ道具でも生息する地域によって使い方に差がある。こうした地域差が生じた理由を探ることで、より洗練された道具の使い方が集団に広がる文化が育つ過程を解明できるとみている。
研究グループはストローを通せる穴が開いた透明な容器にジュースを入れ、9頭のチンパンジーに渡して観察。最初、4頭はストローを吸ってジュースを飲み、5頭はストローを取りだして先についたジュースをなめる行為を繰り返していた。
この5頭にストローでジュースを吸い込んでいる他のチンパンジーの様子を間近で観察させたところ、うち4頭はストローで吸って飲む方法を覚えた。ストローでジュースを吸い込んだ方が効率よく飲めると判断し、他者の行動を参考にして習得した結果という。
日本経済新聞電子版 1月31日(木)13時30分)

まあ、研究が進めば、もっといろいろ知ってそう(笑)