変わる梅田

3月で85年の歴史に幕、JR貨物・梅田駅の夜景 輝かしい未来への序章
高層ビルが建ち並び、輝きを増してゆく梅田・キタの街並み。それとは対照的に、JR大阪駅の北側に暗く沈む一角がある。3月31日に廃止されるJR貨物・梅田駅だ。黒光りする線路をディーゼル機関車が「ゴトゴト」と低い音を響かせ走り抜けた。コンテナが到着するとフォークリフトが慌ただしく動き始め、美しい光の軌跡を描き出す。
「私が40年おる間にも縮小され、移り変わっていく姿を見てきたけど、いよいよ時代の波に逆らえなくなったか…」。長年貨車の入換業務を担当してきた松本敏夫さん(62)は、寂しげにつぶやく。松本さんは、梅田駅の廃止とともに、鉄道人生の幕を閉じる。
同駅は昭和3年に開業。以来85年、昼夜休まず稼働し続けてきた。かつての職員数は現在の5倍の約400人とにぎやかで活気にあふれていた。「動く貨車に飛び乗ってブレーキをかけたり、サーカスのように作業していた」と松本さんは当時の様子を振り返る。
3月のダイヤ改正をもって、85年の歴史に終わりを告げる梅田駅。その業務は吹田貨物ターミナル駅大阪府吹田市)と百済(くだら)駅(大阪市東住吉区)に引き継がれる。梅田駅はキタ最後の一等地として注目されてきた。その跡地は、緑地化や道路の建設、新駅構想など、さまざまな活用法が検討されている。
最後の駅長となる38代目の成宮禎治(なるみや・ていじ)さん(53)は「時代の荒波の中で、大阪を支えてきたこの場所を府民・市民に役立ててほしい」と話す。この光景が見られるのもあとわずか。数年後に出現する輝かしい梅田の夜景を想像しながら、シャッターを切った。
産経新聞 1月29日(火)14時51分)

逆に、まだあったんか・・・って感じ。
既に「跡地」になったものと思ってました(汗)