なくなる前に見ておきたい

「上野下アパート」建て替え決定−最後の同潤会アパート消える/東京
東京メトロ稲荷町駅近くに現存する同潤会アパート「上野下アパート」(台東区東上野5)が来年5月、解体されることが決まった。
同アパートは1929(昭和4)年建築。築後83年が経過し、建物の老朽化や劣化が見られることから今年4月に建て替えを決議。10月に台東区長より建て替え組合設立が認可されたことから、正式に解体することとなった。コンサルタントにはUG都市建築(港区)、事業協力に三菱地所レジデンス(千代田区)が加わる。
現在の建物は1号館、2号館を構え、地上4階建て、総戸数は71戸。総延べ床面積は2093.99平方メートル。建て替え後は、1棟、地上14階・地下1階、総戸数は128戸。店舗区画を4区画設け、総延べ床面積は8415.84平方メートルを予定する。エレベーター2基、27台を収納する駐車場などを設置するほか、制震構造の採用、防災備蓄倉庫、太陽光発電システムの導入なども予定。
同潤会アパートは、関東大震災の復興支援のため大正時代末期から昭和初期にかけて都内や横浜などに建設。表参道ヒルズの場所にあった「青山アパートメント」や東日暮里にあった「三ノ輪アパートメント」、新宿区にあった「江戸川アパートメント」など16のアパートが建設されたものの、上野下アパート以外は、これまでに全て取り壊されている。
現在の上野下アパートには基本として風呂場はなく、歩いて数十メートル先にある銭湯「寿湯」を利用する住人が多い。寿湯のスタッフは「お客さまに詳しく聞くことはないが、恐らく上野下アパートの住民にも多く利用していただいている。今後、少なからず影響は出てくるのでは」と懸念を示す。
解体は来年5月。新しい建物の竣工は2015年3月を予定。
(みんなの経済新聞ネットワーク - 10月25日(木)15時6分)

今でも入居希望が後を絶たない魅力って、なんなんでしょうね。