成長過程はどこも同じ

電力か自然か…アマゾンめぐり悩むブラジル
環境と開発を話し合う国連の国際会議「リオ+20」がブラジル・リオデジャネイロで開催されている。ブラジル・アマゾンで進められている巨大ダムの建設をめぐる対立の問題を、柳沢高志記者が取材した。
アマゾンの奥地、アマゾン川の支流沿いに、先住民シクリン族のバカジャ村がある。現在、この川の下流では、電力会社が、世界3位の発電量となるベロモンテ・ダムの建設を進めている。20キロに及ぶ水路を新たにつくり、水を人工の貯水池に集めて発電する計画だという。
しかし、ダムが完成すれば、村を流れる川の水量が減ってしまうおそれがある。シクリン族の長老は「川の水が減ってしまったら、俺たちはどうやって漁をするんだ」「この川だけは絶対に守らなければならない」などと話した。また、同じくシクリン族の女性は「アマゾンは先住民の命です。アマゾンの自然を守るために闘っていきます」と語った。
一方、ブラジル政府や電力会社は、経済成長を続けるためにはダムが欠かせないと主張。電力会社の責任者は「我々は法律にのっとって、環境にも影響がないように工事を進めている」と話した。
環境と開発をどのように両立させるのか、経済成長を続けるブラジルはその答えを模索し続けている。
日本テレビ系(NNN)- 6月22日(金)12時57分)

簡単に解決はしないだろうな。