待たれていた物には違いないが

<除染布>土壌、水から効率よく除去 東大生産技術研が開発
放射性汚染水や土壌から放射性物質を効率よく除去できる「除染布」を、東京大生産技術研究所(東京都目黒区)のチームが開発し、28日発表した。軽くて扱いやすく、東京電力福島第1原発事故後の除染に活用できるとしている。
水に溶けた放射性セシウムを取り込む効果がある顔料「プルシアンブルー(PB)」が布の繊維に固定されている。PBは粒子が小さく固定しづらいが、PBを製造する際、原料である化学物質の水溶液にあらかじめ布を浸して反応させることで、生成したPB粒子を布に固定できることを見つけた。
昨秋、福島県飯舘村で行った実験では、放射性物質濃度が約20ベクレルの雨どいの水1リットルにこの布(60センチ×40センチ、重さ18グラム)1枚を浸して一晩置くと、雨水中の濃度は国の飲料水の基準値を下回り、検出限界値(8ベクレル)以下まで減った。計算では、この大きさの布で最大167億ベクレルのセシウム(134と137)を吸着するという。汚染土壌の場合は、水を加えて加熱し、放射性物質が移行した上澄みに布を浸すことで吸着できる。製造コストは現時点で1平方メートル当たり約500円。現在、福島大、石巻専修大と共同で実用化を急いでいる。
吸着した放射性物質を化学処理で取り除けば繰り返し使える。チームの石井和之准教授(機能性錯体化学)は「持ち運びしやすく、規模に合わせてはさみで切れる。専門家でなくても扱いやすいので、家屋の除染作業で生じた汚染水の処理などに適している」と話す。
毎日新聞 - 5月28日(月)19時40分)

早いとこ商品化してもらいたい。