そういうこともある

ユーヴェ、デル・ピエーロの最終戦で今季初黒星 ナポリがコッパ優勝
20日に行われたコッパ・イタリア決勝、ユヴェントスナポリの一戦は、2−0でナポリが勝利を収めた。ナポリは1987年以来、25年ぶり4回目の優勝。17年ぶり10回目の優勝を目指したユヴェントスは、今季初黒星となった。
デル・ピエーロユヴェントスでのラストゲームとして注目された一戦だが、序盤はナポリが主導権を握る。開始2分、右サイドを突破したカンパニャーロのクロスに、スニガが頭で合わせたが、これはGKストラーリに阻まれた。11分にはラベッシがドリブル突破から自らシュートを放つが、これは枠をとらえなかった。
押されるユヴェントスだが、18分にはデル・ピエーロのシュートのこぼれから、マルキージオがコースを狙った巧みなミドルシュートを放つ。だが、これはGKデ・サンクティスに止められた。中央からの崩しを狙うユーヴェは、徐々に盛り返していったものの、両チームとも決め手を欠いたまま、試合はスコアレスで前半を終えた。
後半に入ると、試合はより活発に。前半同様、立ち上がりから積極的な姿勢を見せたナポリは、64分についに均衡を破る。カンパニョーロのスローインカバーニが頭ですらすと、ペナルティーエリア内に飛び込んだラベッシがストラーリに倒されてPKを獲得。これをカバーニが確実に沈め、貴重な先制点を手にした。
反撃態勢に入ったユーヴェは、67分にピルロのピンポイントパスにエスティガリビアが合わせるが、枠をとらえない。コンテ監督は直後、デル・ピエーロリヒトシュタイナーを下げてヴチニッチとペペを投入。71分には、CKのこぼれ球から、最後はボヌッチが強烈なシュートを放つが、デ・サンクティスの壁は破れない。
72分、これがナポリでのラストゲームとも言われるラベッシを下げたマッツァーリ監督に対し、コンテ監督はボリエッロに代えてクアリアレッラを投入。最後の交代枠を使って同点を目指すと、直後にペペが見事なドリブル突破からチャンスをつくる。だが、ペペのシュートにクアリアレッラが合わせたシュートは、またもデ・サンクティスの見事な反応によって阻まれた。
すると83分、ナポリが勝負を決める。カウンターからインレル、パンデフとつなぎ、最後はハムシクが冷静にシュートを流し込んだ。リードを2点に広げたナポリは、最後まで反撃を試みたユヴェントスを相手に失点を許さず。マラドーナ時代以来となるタイトル獲得を果たした。
90分にアロニカへのひじ打ちでクアリアレッラが一発退場となったユヴェントスは、デル・ピエーロラストゲームを白星で飾ることができず。今シーズン43試合目にして、ついに初黒星を喫した。
(Goal.com - 5月21日(月)6時0分)

それでもリーグ無敗の価値が落ちるもんじゃないし、ね。