新幹線と同じ

JR、東京−上野結ぶ 東北縦貫線 トラブルも相乗り
首都圏の2大ターミナルである東京駅と上野駅を直結する「JR東北縦貫線」が、平成25年度に開業する。上野駅が終点だった宇都宮、高崎、常磐の3線が東京駅まで乗り入れ、東海道線相互直通運転を行うことで利便性の大幅向上が期待される。しかし、専門家は「広い地域のどこかで遅れが生じると、首都圏のダイヤ全体に影響が出る可能性がある」と指摘する。
東北縦貫線は、混雑の激しい東京−上野駅間の京浜東北線、山手線と並走する形で建設が進む。上野−御徒町駅間で22年度に195%だった京浜東北線の混雑率の緩和が期待されるが、相互乗り入れのため、茨城県内の常磐線の駅で発生した列車の遅れが、神奈川県内の東海道線群馬県内の高崎線にも連鎖する恐れが指摘されている。
さらに、列車ダイヤに詳しい工学院大学高木亮准教授(電気システム)は、「いったん遅れると、なかなか解消されない可能性もある」と指摘する。
JR王子駅付近で今年1月、沿線火災が発生した際には、高崎線横須賀線などに乗り入れる湘南新宿ラインの運転再開が、並走する京浜東北線など他線より約2時間遅れた。
JR東は「東北縦貫線の開業で遅れがほかの路線に影響するのは仕方ない」としているが、千葉工業大学の富井規雄教授(情報工学)は「開業までの間にトラブルを想定したあらゆるシミュレーションをすることが必要」と警告している。
■新駅完成で拍車懸念
縦貫線開業に伴い、山手線品川−田町間にある約20ヘクタールの車両基地田町車両センター」が5ヘクタール程度に縮小される。跡地は再開発され、山手線に約40年ぶりの新駅ができる予定だ。
ただ、高木准教授は「車両基地で約30分の遅れを取り戻す効果があった。基地縮小で、こうした運用が難しくなる」と懸念する。東海道線でトラブルが生じた場合、滞留する列車を車両基地に待避させ、品川駅で折り返し運転を行ってきたが、この待避スペースが失われることになるという。
これに対し、JR東は、途中駅で列車が折り返せるポイント(分岐器)を東京駅や品川駅に新設して、対応するとしている。
産経新聞 - 3月25日(日)7時55分)

東北、上越長野新幹線が走る東京−大宮間と同じことが起こる、ということ。
東北線高崎線ならまだわかるが、常磐線まで乗り入れるとなると、やりすぎの感がなくもない・・・。