異色の長寿番組

tvkビルボード トップ40」放送30年の長寿番組、ギネスに挑戦
tvkテレビ神奈川横浜市中区)の洋楽番組「ビルボード トップ40」の放送が、昭和58年10月の開始から今年で30年目に入る。洋楽ファンに人気の長寿番組として、同社は来月中にギネス世界記録として申請する。同社は「同一司会者、同一の形での最も長寿な音楽番組という新ジャンルで記録となるはず」と期待している。
この番組は、米国の音楽週刊誌「ビルボード」の最新シングルヒットチャート上位40曲を紹介するほか、番組の司会を務めるビデオジョッキー、中村真理さんが独自に取材したアーティスト情報を交えたコメントで人気となっている。
中村さんは第1回放送から司会を担当。長寿音楽番組であるとともに、同一の司会者が放送開始から担当している番組ということでギネス世界記録の申請を予定している。
同社コンテンツ局長で長年、同番組のプロデューサーを務めてきた山崎哲央(てつお)さんは「現在の番組編集はデジタル処理できるが、当時は紹介する40曲を録音、録画したビデオテープをまず作成し中村さんのナレーションをかぶせる形で録音していた。生放送を行っているようなもので、あとわずかで終了というところでナレーションを間違えると最初から録音をやり直さざるを得なかった」と振り返る。
これまで一時期に放送時間の変更などはあったが、現在は毎週水曜日午後10時〜同55分に放送されており、今年10月10日の放送で30年目に突入、来年1月23日には1500回の節目を迎える。
ところが、昭和58年10月の第1回放送分をはじめ、放送初期の映像が全く残されておらず、ギネス世界記録に申請する際の「証拠」が社内に残っていないことが判明した。
放送開始時は、放送用の業務用録画テープが高価だったため、放送のたびに新たな映像を上書きする形で繰り返し録画していた。コスト面と保存スペースの双方の問題から初期の映像は残っていないという。
tvk番組広報担当の種子島幸さんは「そもそも番組が30年も続くと思っていなかった」と打ち明ける。
今年1月、ギネス申請の証拠として番組内で視聴者に放送開始の頃の古い映像の提供を呼びかけたところ、2月になって横浜市内の男性から第1回の放送を録画した映像提供の申し出があったという。
同社は、当時の新聞のテレビ欄のコピーなどをギネスに提出するほか、第1回放送時の映像が存在することを証拠資料として伝えるという。映像の提供があったことについて、山崎さんは「番組がギネスに挑戦するということを知って協力してくれたことが何よりうれしい」と話している。
産経新聞 - 2月23日(木)11時10分)

チャート自体が過疎化している状況で、ビルボードチャートを扱っていること、まだ見る人がいることがなんともうれしい。