それがエースの重圧

プロ野球>巨人・杉内「18」のプライド…キャンプイン毎日新聞 2月1日(水)19時56分配信
プロ野球の12球団は1日、一斉にキャンプインした。今季新たに就任した監督4人も、3月30日開幕のレギュラーシーズンに向けてそれぞれ本格的に始動した。沖縄・宜野湾のDeNA・中畑監督は背番号「70」のユニホーム姿を披露して、自らノックを行うなど、さっそく熱血指導を開始。17年ぶりに復帰した沖縄・北谷の中日・高木監督はドラフト1位の高橋周平内野手東海大甲府高)に守備をアドバイス。沖縄・名護の日本ハム・栗山監督は選手の状態をつかむことに努め、沖縄・宜野座阪神・和田監督は特守の捕球役を務めた。また宮崎の巨人では、フリーエージェント(FA)で移籍した杉内がブルペンに入り、同じく村田も順調なスタートを切った。

杉内俊哉投手…巨人・31歳
06年の桑田真澄以来、6年ぶりに復活したエースナンバー「18」を背負う。前日にはマイペース調整を口にしていたものの、いざブルペンに入ると捕手を座らせて70球。一緒にブルペンに入った内海が80球以上投げたことが「気になって投げ過ぎてしまった。ちょっと後悔しました」と言って、報道陣を笑わせた。
バランスとリズムを意識しての投球だった。直球、そして時にスライダーも交えた。本人は「球がばらついていた」と不満そうだが、川口投手総合コーチは「バランスが一番良かった。フォームがしなやかで力を入れなくてもすごく球が来る。みんな参考にしてほしい」と評価する。
「18」はビクトル・スタルヒン(35年)、藤田元司(58〜66年)、堀内恒夫(67〜84年)と巨人の、いやプロ野球の歴史に残る名投手たちが過去につけた背番号。「初めはうれしかったが、よくよく考えると重たい」と感じる日々だ。それだけに「『杉内はこの程度か』と思われるのは嫌だ」というプライドが、キャンプ最初の投球練習にも現れた。
ソフトバンクから移籍1年目。「気を遣って、ゴルフや食事に誘ってくれる」と2歳年下の選手会長、内海に感謝する。「哲ちゃん」「俊にい」と呼び合う仲の内海は「競い合って頑張っていきたい」。開幕投手を争う後輩の力を借りて、チームに溶け込みつつある。

こういうのは、あとからのしかかるものだしね。