紛れもない金メダル

室伏、圧倒的な強さで「金」
いつもは一喜一憂しない室伏が、日の丸を掲げてウイニングランまで披露した。喜びは格別だった。世界選手権初優勝。「狙うものは狙わないと意味がない」と臨んだ4年ぶりの大舞台で結果を残し、来夏のロンドン五輪でも「本命」に名乗りを挙げた。
ただ1人、異次元で戦っていた。6投中4投で80メートルの大台を越え。残る2投も79メートル台をそろえて安定感は抜群。銅メダル以下の選手が80メートルの“壁”に苦しんだ中、圧倒的な強さを見せつけた。
1投目で79メートル72と今季自己最高を更新し80メートルラインをかすめると、2投目で80メートルを越え、3、5投目で81メートル24をマークする“横綱相撲”でもあった。
2009年夏のこと。米国・アリゾナ州の練習拠点で体のバランスを保ちながら、腰回りなどの筋肉を鍛える練習に出会った。「(ハンマーを投げる)強い力を支えるには、それに見合う体の強さが必要」と考え、自ら英語の文献を探し、読みふけって取り組んだ。
その成果は出ている。「体の軸がぶれない。けがもしにくい」と笑う。旋回中の姿は1本の柱が美しく同じリズムで横にスライドしていくよう。夜空に鉄球が描いた放物線の安定感は、思い描く肉体を手に入れたことと無関係ではない。
最終目標は37歳で迎える来夏のロンドン五輪。この優勝で五輪代表にも決まった。04年アテネ五輪で金メダルに輝き、続く08年北京五輪は5位。五輪での頂点をもう1度狙いに行く。
産経新聞 - 8月29日(月)22時36分)

アテネの金は繰り上げVでしょ?
そりゃ自力の金はめちゃめちゃうれしいでしょうね。
かつ、ロンドンも本気なんですね。
おめでとうございます。