あるなしは別にして

阪神、被災球団に甲子園貸します
甲子園貸します−。東日本大震災でシーズン開幕が不透明となっている現状を受け、阪神は14日、15日に東京都内で行われるセ・リーグ理事会に向けての球団案をまとめた。沼沢正二球団本部長(52)は、可能な限り3月25日に開幕を設定する代わりに、楽天、ロッテなどの代替球場として、甲子園を提供する考えを明かした。
公式戦日程を再考する緊急会談を前に、南球団社長と沼沢球団本部長は膝をつき合わせて、球団案をまとめた。開幕を遅らせることは得策ではない。夢と希望を与えるプロ野球の世界として、責任を果たす義務がある。
夕方、西宮市内の球団事務所で対応した沼沢本部長は「楽天、ロッテなど、当事者のことを思うのが原則だとは思いますが」と前置きしながらも、「できるところでやめる、というのは得策ではないと思います」と神妙な面持ちで話した。
「経済をこれ以上沈下させるのは得策ではないのではないか。われわれは野球をするのが仕事」
阪神の場合、25日から神宮でヤクルト3連戦。25日はナイターだが、26、27日はデーゲーム。計画停電の影響があった場合は25日を雨天中止扱い(予備日に移動)にして、2試合だけ消化することもできる。もちろん、パ・リーグの日程と足並みをそろえることが理想だが、可能な限り、試合をするという案だ。
もちろん、被災球団の支援も最大限する。ひとつが、甲子園の貸し出し。南社長は「選抜(高校野球、23日から12日間)が終わってからは、空いている日も多い。問題はない」。沼沢本部長も「できる限りの協力はする」と力を込めた。阪神の甲子園主催日以外は土日祝日を中心にクラブチームの大会などが入っているが、球団関係者は「調整は可能」。楽天主催のオリックス戦などの受け入れ態勢が整うことになる。
15日は沼沢本部長、四藤広報部長がセ・リーグ理事会、実行委員会に出席。12球団での調整は簡単ではないが、1995年の阪神大震災で助けてもらった身として、恩返しの気持ちをカバンに詰めていく。
サンケイスポーツ - 3月15日(火)7時52分)

面白い試みだと思う。
ただ、当の楽天自身は中止の方向に傾いてるからね。