新潟県と新潟市のいい関係

<新潟州>県・市が構想発表 二重行政廃して効率化目指す
新潟県泉田裕彦知事と新潟市の篠田昭市長は25日、同市内で共同会見し、県と市が合併し「新潟州」設立を目指す構想を発表した。県と政令市による二重行政を廃して効率化を図り、基礎自治体の権限強化を図る狙い。府県と政令市を再編する動きは、大阪府橋下徹知事が打ち出した「大阪都」構想や、愛知県の「中京都」構想がある。新潟ではこれらの地域との連携も模索しており、全国的に広がる可能性がある。
篠田市長は会見で、「新潟は、政令市と県の関係が他の地域に比べて極めて良好なのが特徴。知事と司令塔を一つにという方向で価値を共有できた。大きな旗を立てて全国に問題提起したい」と、市側から構想を持ち掛けたことを示唆した。
泉田知事は「新潟州」のイメージについて「東京都と特別区の関係を参考にする」と説明。橋下知事らとの連携については、「同じような課題認識を持っている地域と連携して、国に実現を求めていきたい」と前向きな姿勢を示した。ただ、具体的な内容は詰まっておらず、今後、県と市で検討委員会を設置し、「州」設立に必要な地方自治法の改正などを国に求めていく。
一方、橋下知事は同日、東京・内幸町の日本記者クラブで「大阪都」構想について会見し、人口約260万人の大阪市を「(同じ人口規模の)広島県知事が市町村長がいない状況で、住民サービスから広域行政まで引き受けている状態。両方できるわけがない」と指摘。現在の政令市のような人口要件ではなく、都市の実情に合った制度の必要性を主張した。
片山善博総務相はこうした動きに「政令市と府の二重行政や、巨大都市での住民自治というのは重要な問題提起だ。検討態勢を作り、都府県と大都市との関係、住民自治と大都市とのかかわりなどを点検したい」と述べ、検討を進める考えを示した。ただ、「都」構想などについては「県と市を一緒にするとより大きく複雑になり、住民自治やチェックがおろそかになるとの批判もある」と述べ、より大規模な行政体の形成になることの課題を指摘した。
◇タッグを組みたい…大阪府橋下徹知事
新潟県新潟市の合併による「新潟州」構想について、大阪府橋下徹知事は25日、記者団に「(府県と政令市の関係に)問題があることを国民に意識してもらえつつある。愛知、新潟とタッグを組んで(構想実現に必要な)地方自治法改正を迫っていきたい」と述べた。
◇「うらやましい関係」…大阪市平松邦夫市長
大阪市平松邦夫市長は「国が一向に進めようとしない地方分権改革に一石を投じた」と評価。さらに、知事と市長の共同構想である点に触れ、「大阪都構想」を巡って対立が続く自らと橋下徹大阪府知事との関係と比べるように「うらやましい関係」と述べた。
毎日新聞 - 1月25日(火)20時19分)

案外、もっと大きいことを考えてるのかもね。
かつての道州制復活議論みたいにね。