平和な争いというか

きょうの競:あす「肉じゃが発祥の地」対決 舞鶴と広島・呉、自慢合戦/京都
知名度アップへ、永遠のライバル
互いに「肉じゃが発祥の地」として地元をPRする舞鶴市広島県呉市の市民団体が27日、舞鶴市北吸の海上自衛隊北吸桟橋で「発祥の地対決!」を繰り広げる。「まいづる肉じゃがまつり実行委員会」(伊庭節子会長)と「くれ肉じゃがの会」。まいづる肉じゃがまつり実行委の15周年記念事業として企画。双方が市民や観光客に肉じゃがを振る舞い、自慢合戦を繰り広げる。
95年6月に発足した舞鶴の実行委が旧海軍のレシピから再現して「肉じゃが発祥の地」を表明すると、97年に同じ旧海軍軍港の呉市も名乗り出て、発祥地対決は激化。対決は今回で12回目となる。
舞鶴側は1901年に舞鶴鎮守府初代長官に就任した東郷平八郎元帥が留学先で食べたビーフシチューの味が忘れられず日本風に作られたものとして、舞鶴海上自衛隊第4術科学校に資料が残っていたことを根拠とする。一方、呉側は「東郷元帥は舞鶴の前に呉にいた」「明治時代から一般家庭に伝わっていた」−−などを理由として挙げているという。
ただ対決の勝敗は「来場者に食べてもらって判断してもらう」と非常にあいまい。その理由を伊庭会長は「対決でとどめを刺して相手がいなくなると困る。永久に決着を付けず良きライバルとして互いに知名度を高めていきたい」と話す。
肉じゃがの振る舞いは27日午前11時半から舞鶴、呉それぞれ先着500人分。無料。問い合わせは舞鶴観光協会(電話0773・66・1024)へ。
◇地域おこしへ旧軍港、各地で「元祖」PR
舞鶴や呉に限らず、旧軍港がおなじみのメニューの「発祥の地」を名乗るケースは他にもあり、地域おこしの有力なツールにもなっている。
90年代後半に「カレー発信の地」として売り出したのは神奈川県横須賀市。さらさらした英国風カレーが米飯に合うよう、海軍がとろりとしたものにアレンジした−−と、市の職員が調べてきたのがきっかけという。市内には海軍のレシピに従って作ったカレーを出す店もある。
ハンバーガー元祖の地」は長崎県佐世保市。1950年代創業の駐留米軍仕込みのショップをはじめ、市内にはそれぞれのこだわりを持つ約60の店がある。知名度は既に全国レベルだが、地元ではブランド保護への危機感も強まっており、19事業者35店舗が9月、佐世保バーガー事業協同組合を設立した。
毎日新聞 - 11月26日(金)15時42分)

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