所詮、球団は広告媒体

オーナー発言はウソだった? ビジョンなき楽天の行く末…
プロ野球楽天マーティー・ブラウン監督(47)が29日、電撃的に解任された。同監督は昨年オフに2年契約を結んだが、米田純球団代表は「若手や中継ぎの育成という功績を残した。ただ、結果がすべて」と、任期を残しての解任の理由を説明。確かに、今季の楽天は開幕当初から低迷した。1度も勝率5割を超せず、6月26日以降は最下位から浮上することなく、9月19日の時点で最下位が確定した。
成績不振は観客動員にも影響し、今季のKスタ宮城の入場者数は1試合平均1万6000人弱。昨季に比べて約1000人減少した。さらに、ブラウン監督の独善的な選手起用や采配に、チーム内から批判の声もあったという。
だが、ブラウン監督は広島で4年間、監督を務めている。野村克也前監督(75=楽天名誉監督)を退任させ、後任を選んだ時点で楽天は、“ブラウン野球”が何たるものかを理解していたはずだ。さらに、昨年11月、ブラウン監督が就任した際、島田亨オーナーは「1年目の成績は問わない。2年目以降からの成績で評価したい」と話していた。それが、たった1年での解任。オーナー発言はウソだったのか? ということになる。
2005年の初代監督、田尾安志氏(56)にしても3年契約だったが、1年目に最下位に終わるとあっさりと解任。ファンからは抗議が殺到した。2代目監督の野村氏は、1年目の最下位から4位、5位、2位とチームを育てたが、「任期満了」ということで昨オフに退任。野村前監督によれば「もう1年でチームの形ができるところだった」という。
こう見てくると、楽天には長期的スパンでチームを育てるという意識が欠落しているように思える。何よりも、こうコロコロと監督が代わっては、現場の選手が混乱してしまう。
すでに、後任監督としてさまざまな名前が取りざたされているが、いずれにしてもゼロからのスタートとなるわけで、チーム再建には相当な困難が予想される。野村前監督は次期監督について「5年単位でチームを任せられる経験者を優先すべき」と話しているが、球団に3年後、5年後を見据える長期的なビジョンがなければ、これまで通り、安易な監督の首のすげ替えが続くだけだ。
何より、球団トップの発言が信用できないようでは話にならない。後任監督の人選は急務ではあるが、その前に楽天は、もう一度、球団経営のあり方を見直すべきではないか。行き当たりばったりの監督人事を繰り返すだけでは、一向に楽天の未来は見えてこない。
産経新聞 - 9月30日(木)13時44分)

さまざまな大人の事情が垣間見えるけど、それほど野球が好きな人とは思えないね。
どうせ星野氏も簡単に棄てられるでしょ。