とうとう円を放棄した街

福生市 商店街ぐるみで“ドル歓迎” 米軍客呼び戻し狙う
東京都福生市の米軍横田基地沿いの商店街約50店舗が28日、米ドルで買い物ができるサービスを始めた。「日米の通貨が使える商店街」として観光客を誘致するとともに、足が遠のいた米軍関係者を呼び戻すのが狙い。外国通貨の国内での利用は98年に規制緩和されたが、財務省外国為替室は、海外通貨建てカード決済ではなく、紙幣・貨幣の使用を商店街規模で受け入れるのは「聞いたことがない」としている。「基地の街」の新たな試みとして注目を集めそうだ。
横田基地の入場口が並ぶ同市の国道16号沿いは通称「ベースサイドストリート」と呼ばれ、アメリカ色の濃い輸入雑貨や衣料品店、国際色豊かな飲食店が軒を連ねる。基地内には約1万人の軍人やその家族が生活し、「1ドル=360円」時代には多くの外国人が街にあふれた。しかし円高により、近年は円・ドルともに使用できる基地内で買い物を済ませる米国人が増えているという。
かつて国内では海外通貨による売買行為は原則許可制で、両替事業は認可制だった。金融制度改革「日本版ビッグバン」の一環で98年に外為法が改正され外国通貨による売買や両替は許認可なくできるようになった。05年からは、売買合計が「月100万円相当額」を超えた場合は事後報告が必要となった。
これを活用しようと地元商店街役員らでつくる「横田基地前商店街米ドル利用促進委員会」(松本貴宏委員長)が検討。全国チェーンなどを除く個人経営店の多くが参加を決めた。先行的な活動を調べると、沖縄では個々の店舗でドルでの支払いを受ける例もあったが、地域ぐるみで進めている例はなかったという。
委員会は、毎週月曜日の三菱東京UFJ銀行発表レートに1ドル3円の両替手数料を上乗せした独自レートを設定。週内に1ドル3円以上の相場の変動があれば修正する。値札は基本的に円で表示し、ドル札や米国硬貨で購入申し込みがあれば店側が換算して対応する。
松本委員長は「基地を抱える街の特色を生かした振興策」とアピール。「飲食店の『10ドルメニュー』や100円均一ならぬ『1ドル均一ショップ』ができればおもしろい。地元の教育現場にも為替の仕組みを教える教材となれば」と夢を膨らませている。
毎日新聞 - 8月28日15時12分)

でも、うまくやらないと、米ドルがどんどん値下がりしているだけに・・・