大手じゃできないことがある

大学ベンチャーが市場を創る、新蓄電システムの予約好調
慶応大学発のベンチャー企業・エリーパワー(東京都品川区)が開発・販売する、大型リチウムイオン電池を活用した蓄電システム「パワーイレ」の予約受注が好調だ。まずは災害時の非常用電源として普及を目指す。「将来は当たり前の備えになる」。市場をゼロから創出する、吉田博一社長の挑戦が始まった―。


■蓄エネの時代へ
エリーパワーが普及を目指すのは、太陽光など自然エネルギーの発電装置と一体化した蓄電システム。4月から川崎工場(川崎市川崎区)で大型リチウムイオン電池(セル)の生産を開始。「弁当箱ほどの大きさ」のセルを複数組み合わせることで、顧客の要望に応じた蓄電能力のシステムを構築する仕組みだ。
電気自動車「エリーカ」の研究過程で開発された技術を応用し、セル自体の安全性も高めた。
太陽光発電が急速に普及する中、家庭やオフィスなど消費側の「蓄エネ」時代を到来間近と感じている吉田社長。「それは2015年」と見据える。急拡大するだろう市場に対応するため、現在、年産20万セルの生産ラインを12年には120万セルに増設する方針を打ち出している。


■国内法人市場へ
災害による停電時に機能を維持するため、多くのビルが安価な鉛電池によるバックアップ電源を設置している。そこで吉田社長は、まず国内の企業や自治体などに自社の大型リチウムイオン電池の可能性を理解してもらうことにした。
リチウムイオン電池は鉛電池の3倍の性能で3分の1の重さ。3倍以下の価格であれば十分勝負できる」。軽量でコンパクトなリチウムイオン電池の“勝算”を見込む。
当面は国内法人向けにリース販売予定で、年間目標は5千台。同社に出資する大和ハウス工業大阪市北区)とミツウロコ(東京都千代田区)が代理店を担う。すでに生産能力を上回る問い合わせが寄せられている、という。


■ブランドづくりへ
据え置き型の大型リチウムイオン電池は、これまで存在しない市場だ。吉田社長は「ゼロから市場をつくるという、本当の意味でのベンチャー企業として動き始めた」と話す。
市場が生まれ、拡大すれば、大手電池メーカーが参入し、低価格の商品を投入するだろう。今、吉田社長が取り組むのは「蓄電システムを生み出した先発企業としてのブランドづくり」と明かす。
夢は発展途上国の無電化地域での電力インフラとしての活用。「自然エネルギーを生かし、人々の暮らしを豊かにする蓄電システムの信頼を得ることで、国内外に普及させていきたい」
今期決算で黒字を達成し、来年度に累損を解消する見通し。「12年に上場」という目標を掲げる。
カナロコ - 6月28日15時0分)

ずっと前に東京ビッグサイトでやってたエコ関連のフォーラムで、「儲からなければエコじゃない」ってタイトルだったかな?
そんなセミナーやってたの思い出しました。
僕は起業家ではないので行きませんでしたが・・・。