軽いことはいいことだ

キリンビバ 軽量ペットボトル開発 エコと需要喚起を“両立”
環境負荷の少ない容器や梱包(こんぽう)材を使用する動きが産業界で広がっている。キリンビバレッジは18日、国産の2リットル入りのペットボトルとして最軽量の35グラムの飲料容器を開発したと発表した。資生堂は、植物素材のサトウキビを原料にした樹脂製の化粧品容器を来年度から採用する。二酸化炭素(CO2)の排出量を減らして環境保全に貢献するとともに、製品自体の差別化が難しい中、環境性能をアピールして販売拡大につなげる狙いがある。
キリンビバは新容器をまず、ミネラルウオーター「アルカリイオンの水」に採用し、10月下旬から売り出す。これまでの国産最軽量だったサントリーの36グラムを1グラム下回った。同社の従来品より7グラム(16%)軽量化した結果、製造時に使う樹脂量が年間820トンの削減が可能になり、一般家庭560世帯分のCO2排出に相当する量を抑制する効果があるという。キリンビバの岡本隆典常務は「新容器で企業としての環境配慮姿勢を示す」とし、アルカリイオンの水で前年比1%増の2200万ケースの販売を目指す。
2リットルの軽量ペットボトルをめぐっては、日本コカ・コーラが「森の水だより」で38グラムを実現しているほか、サントリーが36グラムの「天然水」を3月から売り出している。
環境負荷を減らす動きは化粧品容器にも及んでいる。資生堂は南米化学最大手のブラスケン(ブラジル)、豊田通商と共同で、サトウキビの絞りかすから取れるエタノールを原料に使ったポリエチレン樹脂製の容器を開発中。コストは石油原料に比べて高くつくが、「消費者の環境意識が高まり、企業側からも新しい提案をしていく必要がある。“美”と“エコ”を両立させたい」として、業界に先駆けて容器の“エコ化”を進めている。同社は20年度をめどに、08年度に国内の容器で使用した樹脂の半分にあたる1000トンを植物由来の樹脂に切り替える計画だ。
パソコンの梱包材に天然素材の竹を使っているのが、米パソコン大手のデル。再生材料を25%使用した外箱の内側に、竹を使った素材を入れてパソコンを梱包する。これまでの発泡スチロールや段ボールと比べ、環境負荷も低減できるうえ、竹は衝撃を受けた際の強度に優れており、輸送中の電子機器の保護に向いているという。
(フジサンケイ ビジネスアイ - 5月19日8時15分)

「25%」が可能かそうでないかはさておき、迫りくる危機は事実なわけだから。
個人の努力だけではどうともならない部分はあるでしょうし。
企業が先陣切ってやることは、とてもいいこと。
ただ、それで今までの倍売ったら、結局エコもへったくれもないんだけどさ。