効き目はあるらしい

電気ショッカーボート:新手の外来魚駆除、県が導入 特定魚だけ捕獲/埼玉
◇名栗湖などで調査、効果的使用法探る
在来種の生態系を脅かすブラックバスなど特定外来生物の対策で、県農林総合研究センター水産研究所(加須市)は、水中に電気を流し一時的にまひさせる「電気ショッカーボート」を導入し、飯能市の名栗湖などで駆除に向けた調査をしている。少人数で特定外来魚だけを捕獲する効率性から県外各地で広まりつつあり、同研究所は水温や電気伝導度などのデータを集め効果的な使用法を探る。
研究所によると、ボート先端に取り付けた電極ワイヤから数百ボルトの電気を周囲2〜3メートルの水中に流しながら岸沿いを周回し、感電した特定外来魚を網で捕獲。これまでの調査では、在来種も感電するが間もなく回復、従来の刺し網よりダメージが少ないという。
同様のボートは北海道立水産孵化(ふか)場(現さけます・内水水産試験場)が04年に導入したのを皮切りに、環境省皇居外苑管理事務所や宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団などが使用した。全国内水面漁協連合会も加盟漁連などに貸し出す方針。
県は、国の委託を受け名栗湖でコクチバスブラックバスの一種)の駆除を研究しており、09年に約210万円で購入した。
同年8月〜今年4月、名栗湖を中心に県北の農業用調節池や水郷公園、名栗湖下流入間川の計11カ所で稼働させた。9月の名栗湖ではコクチバス215匹を捕獲した。秋が深まると、電気の及ばない深場に移り同湖でも数匹に減ったが、比較的浅い大亀沼(越生町)では2月、落ち葉の下などに隠れていた魚が電気ショックで飛び出し、ブルーギルなど868匹が捕獲された。
研究所は「データを蓄積し、今後ボートを導入する団体などがあれば助言も検討したい」としている。
毎日新聞 - 5月7日11時44分)

国内在来種はすぐ回復するってところが面白い。