休養が効いたか

金本気迫の一打!12年ぶり代打安打
阪神1−2広島】甲子園のボルテージが最高潮に達した。同点の8回無死一塁。阪神2番・平野に代わり「代打・金本」がコールされた。バントなどあるわけがない。ただ打つのみ。そして、広島・前田健の145キロの直球を振り抜き、ライナーで右前に運んだ。
18日の横浜戦(横浜)で連続フルイニング出場が1492試合でストップして以来、3度目の代打。たった1度のチャンスにすべてのパワーを注ぎ込むため、2回終了時から素振りを開始した。時折、バットを置いてデータを確かめ、またスイング。「かなり早い回から準備をしていた。カネのプロ意識だよね」。岡野手チーフコーチが話したように、打席に入る前から首筋には大粒の汗が光っていた。
代打での安打は、広島時代の98年8月21日、巨人戦(広島)の7回に西山から本塁打を放って以来、12年ぶり。代走を送られて、ベンチに戻った金本はハイタッチで迎えられ、思わず表情を崩した。
だが、右肩痛を抱える42歳の気迫の一打に後続が応えられなかった。進塁打と敬遠で1死満塁としたが、城島、ブラゼルが連続三振。直後の9回に小窪に勝ち越しソロを浴びて逆転負けを喫した真弓監督は「城島とブラゼルが何とかしてくれると思ったんだけど」と悔しさをにじませた。
それでも金本は「最強の切り札」であることを証明した。「今後も、ああいった場面での起用になる。あそこで打てるのは、さすが」と和田打撃コーチ。「4番」として戻ってくるまで、背番号6は1打席に懸ける。
≪久保1球に泣く≫阪神の久保は、一発に泣いた。直球が走った上に、変化球の切れも良く、8回までは1失点。だが9回2死走者なしから小窪に勝ち越し本塁打を浴びた。直前には藤川俊が左中間への打球を好捕。「いいプレーも出たし、流れはきてたけど…。大事な場面で打たれて情けない」と肩を落とした右腕を、真弓監督は「あそこまで投げてくれて、責めようがない」とかばった。
阪神・城島(8回1死満塁の好機で三振)どんな形であれ、1点を取らないといけない場面。それができない。あそこで犠牲フライ、最低でも外野フライを打つ技術を持っていないと思うと情けない。
スポニチアネックス - 4月22日7時1分)

ベテランならでは、ですかね。